2012年1月24日

幽霊がいたら良いのに

ここのところ、寝る前には毎日のように泣いている。さすがに声をあげて泣くことはないが、涙がはらはらとこぼれてしまう。それもこれも、じいちゃんのことを考えるからだ。じいちゃん、孫をこんなに泣かせて良いのかよ。

1月15日、様子が変だと思った、確かに思った。ただの疲れじゃなくて病的なものだと、医者の俺が気づかずに誰が気づくだろう。そう考えると、俺が気づいて一日早く受診していればもしかしたら……、と思うこともある。それは結果論に過ぎないし、一日早くても手遅れだった可能性は高いと分かってはいるが、いやいやそれは自己弁護のための言い訳じゃないのかと悶々としてみたり。

考えすぎても仕方がないから、気持ちを切り替えようとする。じいちゃんが俺を呼ぶ声を思い出す。
俺が帰省したときの、じいちゃんの嬉しそうな顔を思い出す。叔母たちに「どりゃ、いちはにビールどん出して飲ませろ」という言い方を思い出す。歩き方、挨拶のときの頭の下げ方、農具の扱い方、そんなことを思い出す。そしたらやっぱり涙が出てくる。

しつこいようだけど、じいちゃん、孫を泣かせすぎ。

じいちゃんが亡くなってから今日までで、じいちゃんの夢を一回だけ見た。デイサービスに行ったじいちゃんが、行方不明でそのまま帰ってこないという夢だった。

怖がりだったけれど、じいちゃんが亡くなってから、暗闇が怖くなくなった。もし悪いオバケがいても、じいちゃんが守ってくれるはずだと信じている。子どもじみているけれど、本当にそう思う。幽霊がいたら良いのに。そうしたら、じいちゃんもきっと幽霊になっている。きっとそこらへんにいるのだろう、そう思える。だけど同時に、なんで出てきてくれないのか、と哀しくなる。

一昨日、金縛りにあった。ちょっと嬉しかった。今までだったら怖かったのに、じいちゃんがどこにいるのか探してしまった。じいちゃんはどこにもいなくて、金縛りもすぐに解けて、ため息をついて寝た。

幽霊がいたら良いのに。


じいちゃんは、どこにいるのだろう。

7 件のコメント:

  1. 孫を金縛りにかけてはだめです。
    おじいさんはきっと成仏してるから幽霊にはなってませんよ。

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  2. >たに
    泣いている孫を放置して成仏したらいかーん!!

    なんてね。

    俺らが泣けば泣くほど成仏に近くなるものかもしれんなど考えたり。

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  3. これからもお祖父さまは、
    ずっとそばで見守ってくれていると思います。

    肉体はなくなっても、
    絆や魂は存在し続けていると思います。

    私は世界で一番大好きだった祖父を
    15年前に亡くしました。

    初孫で、目の中に入れても痛くないほど
    かわいがってくれて・・・

    いちはさんとよく似ていると思います。

    亡くなった時は、とても辛かったですが、
    生きていたら遠くまで会いにいかないといけなかったけれど、
    これからは、ずっとそばにいてくれているんだと考え直しました。

    だから、悪いことはできませんw

    敢えて、力を出して下さいなんて言いません。

    悔いの無いように喪の作業をされてください。

    一つ一つ、大切に読ませていただいていますよ。

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  4. あちゃちゃ!こりゃ結婚式のビデオ見るときはバスタオルだね
    覚悟しとけーー!!

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  5. 四十九日までは思い切り浸り、
    四十九日、正式に送って差し上げてからは、
    早く“思い出”にして下さいね。
    そうしたらきっと、
    たくさん夢に出てきて下さると思います(^-^)!

    今はまだ、
    大空を飛び回るのにお忙しいんですね!
    青空、雪降る空、星空‥‥。
    見上げてみると、感じることが出来るかも♪

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  6. 先輩の文章読むたびに自分まで涙が溢れてきます。

    泣きたい時は思い切り泣いちゃいましょう。我慢するより体にいいですよ。

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  7. 母がその父を亡くした時の話です。
    天真爛漫な母は一連の葬儀の間、終始声を上げて泣いていました。
    一方 母の姉はぐっとこらえていました。
    その後、母は比較的早く気持ちの切換えが叶いましたが、姉はかなり後まで引きずっていました。
    母からの教訓:泣いたもん勝ち

    ちょっと思ったんですけど、
    いちはさんのご尊顔を、おじい様とおばあ様MIXプラス若返りで推測してしまうのは 
    間違いでしょうか…?

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