2012年2月7日

じいちゃんが生前に買った墓に刻んだ文字は

今年亡くなったじいちゃんは、3年ほど前に墓を買っていた。そして、その墓の表には『○○家之墓』ではなく、ただ『南無阿弥陀仏』とだけ刻んだ。これには理由がある。

じいちゃんは、俺の母の父である。じいちゃんからしたら、俺の母は長女で、唯一の娘でもある。そんな娘が、嫁いだ先の夫(つまり俺の父)の素行に耐え切れず離婚した。ただ、母は子どもと苗字が変わると俺たちが可哀そうだということで、ずっと結婚した時のままの苗字にしていた。

そこで、じいちゃんは想ったのだ。
「『○○家之墓』と刻んでしまったら、この子が墓に入れなくなる」
そしてじいちゃんは、誰に相談するでもなく、一人でこっそりと墓を買い、墓石に『南無阿弥陀仏』と刻んで、それから墓を建ててしまうなどすべてが済んだ後に、他の家族はじいちゃんが墓を買ったということを知ったのだ。

この話といい、金庫から出てきた通帳の話といい、じいちゃんは映画だったら高倉健さんが演じそうな役をリアルで行なっている。

ほんと、かっこいい。

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