2013年1月17日

冷や飯の思い出

小さい頃は、祖父の家でよく冷や飯を食べていた。と言っても、冷遇されていたわけではない。むしろその逆で、目の中だろうが鼻の中だろうが入れても痛くないくらいに可愛がられていたと思う。

当時の祖父の家では、朝食で余ったご飯はお茶わんに入れて戸棚にしまっていた。そしてそれを昼食の時に食べるのだ。この冷や飯(皆、ひやごはん、と言っていた)が俺は好きで、温かいごはんなんか食べたくないほどだった。だから前の日の夜からごはんを冷やしてもらうなんてこともあったし、昼の冷やごはんは基本的に俺のものだった。この冷やごはんに卵としょう油をかけて食べるのが美味かったのだ。

この好みは今でも続いていて、「温かいごはんが美味しい!!」という感覚がよく分からない。冷たくて、ほんのちょっと固くなったごはんが好みなのだ。結婚前には自宅で米を炊くなんてことはしなかったので、しばらく冷やごはんの味を忘れていた。結婚してから、ごく稀に電子レンジで温めなおした後の冷めたご飯が弁当に入っていることがあって、それで思い出した。

この味、歯ごたえ舌触り、あぁ、冷やごはんだ!!

それを妻に言うと、ちょっと呆れながらも、それなら時どきは冷やごはんを用意しようということになった。

そんな冷やごはんの思い出は、祖父と過ごした日々の記憶でもある。祖父がどんな目で俺を見つめていたのかなんて知る由もないが、なぜだろう、なんとなく当時の家族の様子は目に浮かぶ。それはきっと、今の俺と妻子とで過ごす生活の原型でもあるのだろう。そんな祖父が逝って昨日で一年。なんだか無性に、卵かけ冷やごはんを食べたくなってくるのであった。

2 件のコメント:

  1. ししとう432013年1月18日 4:50

    もう1年ですか。
    早いですねえ。
    サクラちゃんが大きくなるのも無理もないですねえ。

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    1. >ししとう43さん
      振り返ってみれば、あっという間だったような気がします。

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