2013年1月11日

写真の力

祖父の一周忌が近い。そこで母から、
「おじいちゃんの写真を集めたムービーを作ってよ」
と言われた。

話は数年前にさかのぼるが、俺は妹の結婚式で酒をほとんど飲まず、カメラマンに徹して写真を撮りまくった。できあがった写真は、手前ミソながら、プロに頼んだものよりも良いものが撮れたと思っている。これはプロとアマチュアの撮り方の違いというのもある。以前に結婚式の専属カメラマンと長く話した時に知ったのだが、彼らは撮影時にISOを結構上げる。当然、できあがった写真はすこし粗くなる。もし仮にカメラマンがこだわって芸術的に撮っても、それが暗めになってしまい「新婦の顔」がハッキリ写っていないとクレームに発展するそうだ。「画質が多少粗くても、新婦の顔を明瞭に」というのが鉄則だそうだ。アマチュアはそういうところへのこだわりがない分、自由に動けるし、カメラ設定も思いのままだ。

自分の結婚式のプロフィールビデオを自作した俺は、調子に乗って妹の結婚式の写真にも音楽をつけて母に贈っていた。それがなかなかイイ味を出しているということで、どうせなら祖父の思い出ビデオも創りなさいよ、ということになったのだ。そこで実際に創り始めると、やはりハマる。そもそも思い入れの深い祖父だ。学生時代から、帰省した時にデジカメやケータイを利用して、祖父の働く姿や運転する姿を撮ってきた。それが、いま活きた。

創りながら何度も泣いた。そして思った。もっともっと写真を撮ろう。家族の集合写真がこんなに素敵なものだということを、今回ビデオを創りながら初めて知った。写真の力は大きい。

そしてまた、このビデオには家族・親族へ向けて込めたメッセージがある。それは、縁起でもないと言われそうではあるが、

「もし皆のうちの誰か(順番的にはばぁちゃん)が死んでも、俺たちみんなで、いつまでも忘れないよ」

ということだ。そして同時に、こんな思いも浮かんだ。

「うちの家族なら、もし俺が死んでも、こうやってみんなで偲んでくれるはずだ」

その考えは、なんとなく温かくて安心できるものだった。

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