2013年6月4日

愚痴を聞くときのマナー

俺は他人の愚痴を聞くのが仕事の一つなので、プライベートで聞かされる愚痴には付き合いきれないことが多いが、人から愚痴を聞かされるのが楽しいという人もいるだろう。ただ、人の愚痴、特に人間関係に関する愚痴を聞く時のマナーを守れない人が時々いる。

愚痴聞きの鉄則は何かというと、「ジャッジしない」ことである。夫婦、恋人、上司、部下、そういう人間関係にまつわる愚痴を聞かされて、「それは相手が悪い」とか「相手がこういう風にするべきだ」とか、そんな風に答えてしまう人がいる。

どうしてジャッジしてはいけないかというと、それは片方の意見しか聞いていないからだ。当たり前のことだが、愚痴を言う人は自分に都合の良い情報しか出さない。それは決して悪いことではなく、愚痴のあるべき姿とさえ言える。ただ、聞く側はそのことを認識していないといけない。

この認識に欠け軽率にジャッジした人の発言が、運悪く愚痴の対象者に伝わってしまった時、その対象者から反論されることがある。その時、愚痴の聞き役であった彼らはこう言う。
「そんな事情があるとは知らなかった。知っていたら、あんな意見は言わなかった」
この言い訳に、その人の軽率さと無責任さが溢れている。

逆に、誰かに愚痴を聞いて欲しい場合には、こういう無責任な人は避けるに限る。焚きつけられてエスカレートするか、めぐり巡って話がこじれるかのどちらかになり兼ねない。たくさんのこじれた事例を公私ともに見てきたが、その陰には、愚痴を聞いて一方的にジャッジするような聞き役の存在があることも多い。

黙って聞いて、翌日には忘れている、それくらい他人の生活に無頓着な人こそ愚痴聞きのエキスパートである。そういう人への愚痴は、時どき物足りなく感じるかもしれないが、多くの愚痴は言ってしまった後に、
「どうしてあんなことを、他人のあの人に言ってしまったのだろう」
「この愚痴が相手に漏れ伝わったらどうしよう」
などと少し後悔する。忘れてくれるくらいでちょうど良いのだ。だから、酔っぱらったら記憶をなくす人なんかは格好の愚痴聞き役だと言える。

「先生、昨日の話、忘れてください」
飲み会の翌日に言われることの多い言葉だ。
俺はいったい何を聞いたんだ!?

4 件のコメント:

  1. ししとう432013年6月5日 3:43

    「話せば心が軽くなる」と言いますからね。
    愚痴を言う人は、ジャッジなんか求めてなくて、話すのが第一目標ですから。
    昔、融紅鸞(トールコーラン)という名のラジオ人生相談の女性がいたけど(@関西)、とにかく話を聞き役に徹して、最後にはいつも定番のひと言。

    「そらあ、あんさん、別れなはれ」

    話してストレスを発散することと、そのひと言を聞きたいのが、相談者の本音だったと思う。

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    1. >ししとう43さん
      愚痴る人、相談する人は最初から答えが決まっていること多いですもんね。だからジャッジしても、「いや、そういうことを言いたいんじゃなくて」とか言い返されちゃう(笑)

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  2. 愚痴は必要ですよね、生きる上で。
    私も上手に愚痴をこぼせる愚痴上手になりたいです(笑)

    女の人の愚痴を聞くには徹底して共感でいいと思います。
    記事に書かれている通り、片方の意見のみなので
    正確にはどんな状況か?なんて分からないので

    「そう、そんな酷い事が…それは辛かったね。」
    「何それ!頭にくるよね。」「えーーー!!!」など

    少しオーバーめにリアクションして共感。
    「私はあなたの味方ですよ。」って
    スタンスかな…個人的にと思います。
    下手な事アドバイスは反感も買いますから(汗)

    あと、逆に「愚痴をこぼす側のマナー」も同時にあるかと。
    女子数人で楽しく遊ぼう!という日に悲劇のヒロインとして
    場の雰囲気を一人占めして
    「楽しい女子会♩」が「〇〇さんを励ます会」へと
    場を独占してしまうのはマナー違反ですw

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    1. >ゆうさん
      愚痴り上手、時どきいますね。
      散々聞かされたはずなのに、後になって考えたら、なんだったのかよく思い出せない……、あれ? それは俺が覚えていないだけかな?

      でも、妙に印象に残る愚痴を言う人は、愚痴の言い方が下手なんだと思います(笑)

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