2013年12月2日

認可保育園と認可外では死亡率が20倍ちがう!?

ある統計によると、託児施設での死亡率を、認可保育園と認可外保育施設で比べてみると後者の方が20倍高いそうだ。

これだけを見ると、とてもではないけれど認可外施設に我が子を預けようなんて思う人は少ないだろう。そこで、この「20倍」の内訳を見てみると、

「2012年の保育施設での死亡事故は、認可保育園6件、認可外保育施設12件。認可保育園は200万人以上、認可外保育施設が20万人弱が預けられている」

ということのようだ。これはちょっと分かりにくいので、100万人あたりになおしてみると、認可が3件、認可外が60件ということになる(※)。

この実数(いわゆる自然頻度)をどう受け止めるかはそれぞれの親によって違ってくると思うが、少なくとも「死亡率が20倍」と言われた時よりは冷静に吟味ができるだろう。認可と認可外の利用金額、立地、開園時間と閉園時間、緊急時の融通がきくかどうか、その他の諸条件の違いなどを考慮に入れながら検討する余裕が出てくる。

とはいえ、両者の死亡事故の発生率に「有意差」はあるだろうし、認可外のほうが死亡事故が多いのは否定できない事実である。認可施設が絶対安全というわけではないが、「より安全」ということは確かだ。

※実際には、母集団が認可は200万人「以上」で、認可外が20万人「弱」なので、100万人あたりの実数はもう少し違うだろうが、それでも数十人も違うことはないだろう。

ところで保育ママに預けられた女児が死亡したという記事を読んで驚いたのが、「子供の睡眠時は10分おきに呼吸を確認することになっている」ということ。我が子が寝ている時に10分おきに呼吸確認している親なんてほとんどいねぇよ!! 

そりゃ確かに、お金をもらって仕事として人の子を預かるのだから、自分の子と同じような感覚での見守りではいけないのかもしれないけれど、それにしたって求めるレベルが高すぎる。

「10分おきに確認すること」をルールにしてしまうと、今回のように事故が起きた時に、その部分で過失を問われることになってしまう。もし「10分前には確認していなかった」としても、俺にはそれが過失だなんて到底思えない。



女児死亡:保育ママに預けられた女児が 横浜市、聞き取りなど調査 /神奈川
毎日新聞 2013年11月30日 地方版
横浜市は29日、家庭保育福祉員(保育ママ)制度を使って預けられていた1歳7カ月の女児が28日に死亡していたと発表した。県警旭署が死因を調べ、市も福祉員への聞き取りなど調査を進める。
市こども青少年局によると、女児は預けられていた同市旭区内のマンション一室で、28日午後0時40分ごろから布団で昼寝を始めた。40代の女性福祉員が午後4時前に呼吸の有無の確認をした際、唇が青く、ぐったりしているのに気づき、声をかけても起きなかっため119番した。女児は同市保土ケ谷区内の病院に搬送されたが死亡した。
福祉員は呼吸の有無や顔色、体位を10分ごとにチェックしており、最後は午後3時40分ごろに確認した。女児はうつぶせで顔を横に向けて寝ていた。女児は風邪を1カ月以上ひいている様子で、28日朝は体温37・4度で鼻水とせきが出ていた。両親からは市販の風邪薬を服用していると聞いていたという。
市こども青少年局保育運営課の本間睦保育運営担当課長は「幼い命が亡くなったことに心より哀悼の意を表し、ご冥福をお祈り申し上げます」と述べた。【山田麻未】
http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20131130ddlk14040196000c.html

2 件のコメント:

  1. 他人に預けなくてはならない事情は多々あるでしょうが、自分でみられない間の責任を100%他人に背負わせて良いのでしょうか? 親がみていたって死亡事故は起こるものです。
    事故が起こった時にそばに誰が居たのか、それを回避できるのに怠ったために起きたのか、それを問うべきだと思います。100%安全安心は無いです。 数字が表す実態も大事でしょうが、そもそも子供を預けなければ生活できない社会にも問題はあると思います。

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    1. >匿名2014年2月13日 7:38さん
      何ごともそうですが、「100%の安全」というのはありえませんね。そう期待する気持ちは痛いほど分かるけれど。今回のケースでは、「10分おきの呼吸確認」が妥当なのかどうか、俺にはとても妥当とは思えません。病院でもそんな呼吸確認していませんし。

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返事が遅くてすいません。