2013年7月31日

妄想の種類と発展

どの本のどこに書いてあったかを失念したが、統合失調症患者の妄想の種類は、時間とともに変化していくらしい。最初は微小妄想から始まり、被害妄想、誇大妄想へと変わるのだとか。

ここからは完全に想像でしかない。

多くの統合失調症患者と接してきて、
「この人は、きっと幼少時から、ある種の“生きにくさ”を感じていたんだろうな」
と思うことが多い。そういう人たちが最初に手に入れる妄想が「微小妄想」なのかもしれない。

妄想とは「自分を守るために身につけるもの」である。もちろん、全ての妄想がそうだとは言えないが、妄想によって心を守っているのではないか、そう思えることが多い。

微小妄想とは、自己の価値や能力を低いと確信する妄想である。周囲の人との微妙なズレでうまく生きていけない彼らは、だからといって「周囲が悪い」と都合よく考えられるような柔軟さもなく、ゆえに自分自身を否定する妄想で自分を守ることになる。どんなにお金があっても、「貧乏だから」「借金があるから」という貧困妄想。何も罪を犯していないのに、「自分は罪深い人間だから」という罪業妄想。健康であるにもかかわらず、「体に重病を抱えているから」という心気妄想。生きにくさを他人のせいにできず、かといって自分の性格・人格のせいにもできず、上記のような言い訳じみた妄想で逃げ道を作るのだ。

しかし、どうやらこの逃げ道も、長くは使えないものなのだろう。やはり、自分自身を現実以上に小さく評価し続けるというのは辛い。微小妄想は、徐々に被害妄想へと変化する。逃げ道の行き着く先、“逃げ場所”といったところか。自己を過剰に否定する妄想で心が折れてしまいそうになった時、それまで他者のせいにはできなかった彼らも、
「自分の今の状況は、他者から攻撃を受けているからだ」
という妄想によって、ついに他者を責め始める。それまで微小妄想で傷つけられた(実際には自分で傷つけているのだが)ことへの反動なのかもしれない。

この被害妄想という逃げ場所も、やはりそれ単体では長く機能しないのだろう。彼らは被害妄想という“逃げ場所”に、誇大妄想という“防御壁”を築き上げる。誇大妄想とは、自分の能力や価値を過大評価する妄想である。このような攻撃を受けるのは、
「自分が高貴な生まれだからである」(血統妄想)
「自分が芸能人の誰某の恋人だからである」(恋愛妄想)
「自分が神から選べれた者だからである」(選民妄想)
といった形で、自分の被害妄想を正当化する妄想を作り出すのだ。


妄想に関する参考:精神症候学




クールキッズ バギー

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サクラとの島外遊びのために購入。2.9kgでもの凄く軽くて非常に良い。

クールキッズ バギー

体育館にて(2)

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夏の体育館の裏口には、独特の涼しさが漂う。

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てくてく歩く姿を見守ってあげてください。

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あ、転んだ(笑)

新・マフィアの棲む街―新宿歌舞伎町

新・マフィアの棲む街―新宿歌舞伎町
前作『新宿歌舞伎町 マフィアの棲む街』のほうが断然おもしろかった。

それはともかくとして、
「外国人犯罪は実際にはそう多くない」
「治安は悪くなっていない」
と主張する人たちは多く、警察発表の統計が根拠にされているのだが、この本を読むと、警察に駆け込めない被害者たち(例えば密入国者や不法滞在者など)が多いということもよく分かる。やっぱり治安は悪くなっているんじゃないのか? と思ってしまう。本当のところ、どうなんだろうね。

2013年7月30日

「薬はいつやめれますか?」に対する答え方の一例

若い統合失調症の男性患者から、
「先生、薬はいつやめれますか?」
と聞かれた。一般的に、統合失調症の場合、服薬は超長期で、高齢者になっても中止すると幻覚や妄想が再発する人が多い。だから、
「薬は一生飲んでください」
と言いたいところだが、それだと言う方も言われる方も気が重くなる。

同じ患者から、
「先生、俺が治るまで島にいてくれますよね」
とも言われた。これもまた、「治る」の定義次第だが、彼が投薬なしで大丈夫という時まで島にいるということはありえない。だからといって、
「そんなの無理です」
と言うのも、やはり互いに良い気持ちがしない。

少し考えた末に、こう答えた。

「薬は、あなたのお子さんが結婚して孫を生んで、そのお孫さんが結婚する時くらいには減らせるかもしれません。でも、その時まではさすがに島にいませんよ」

なるべく明るい要素で例えた。患者は笑っていた。長期内服の必要性をオブラートに包むのも、きっと患者に合わせた言い方があるはずだ。

体育館にて(1)

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あ、転んだ!

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泣いた……。

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泣いた!!

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すぐ泣きやむ、というか嘘泣きでした。

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よっこい、

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せっ!!

2013年7月29日

ふたりの時間

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元画像その他は以下。

手羽先かぶりつき

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ちょっと休憩。

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2013年7月27日

万歩計を買った

機種変更する前の携帯電話には万歩計がついていたが、新しい機種にはついていない。そこでネットで検索してタニタの万歩計を見つけた。タニタでは、カロリズムというのも発売されていて、これがなかなか面白そうだったのだが、胸付近に付けないといけないというのが面倒でやめた。それから、万歩計についてのレビューで、
歩数計を使う意味は、"今日も歩かなきゃ"と、自分で自分を励ますため。
というのがあり、これに妙に納得したのでシンプルな万歩計の購入を決めた。
タニタ 3Dセンサー搭載歩数計

ミッション・インポッシブルか(笑)

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スパイの訓練?

チャイルドシート

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2013年7月26日

蚊と人間のささやかな戦い

田舎の夏は蚊との戦いの日々でもある。ある日、蚊をやっつけながら、ふと思った。

「こいつら、人間が痒くならないような成分を出せば、こんなに嫌われて攻撃されることもないだろうに。なんでわざわざ痒くなる物質を出すんだ?」

なんでだろうなぁ、と考えているうちに、自分の前提が間違っていることに気がついた。蚊は、別に人間を痒くさせるつもりはさらさらない。むしろ人体のほうが、「蚊に刺されたら痒くなる」というシステムを作ったのだ。

なぜか。

蚊が媒介する病気は多いが、代表的なものはマラリアだろう。他にも、日本脳炎、ウエストナイル熱などがある。蚊に刺されると、こういう危険な病気にかかるので、人体のほうが防衛機構として「痒み」を備えたのだ。

というようなことをツイートしたら、さらに優れた意見がもらえた。
「蚊に刺されても痒くならない人種は淘汰されたのかもしれない」
なるほど、この考えも実に面白い。

蚊と戦う夏の日々、こういう色々なことを考えながら過ごすと、少しは気がまぎれるかも!?

夕方の鉄塔

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ソフトバンクの電波塔らしい。

やっぱり本が好き

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どこに行っても、本があればまっしぐら。

アジア新聞屋台村

アジア新聞屋台村
順調に、と言うと変だが、無難に面白かった。クスッと笑うところも多く、また考えさせられるところもある。実に良い本だと思う。高野の生き方は独特かつ成功していて、これは彼だからこそできるもので、まずほとんどの人が真似できないだろうなぁ。

2013年7月25日

マイノリティの世界

先日、作業療法士(OT)のTさん(22歳、女)を家に招いて焼き肉をした。

Tさんは学生時代に当院で実習して、当院OTのHさんの仕事ぶりや人柄に惹かれて、自分も離島で働きたいと思ってやってきた珍しいタイプの人だ。このTさんが、少し酔って、ちょっと涙声でこんなことを言っていた。

Tさんは島の出身者ではないので、もともとの友人は一人もいない。だから友だち関係を広げようとした。先輩が主催している野球チームのマネージャーにもなった。ところが、その先輩が開く飲み会にはいつまでたっても呼ばれない。野球チームの人たちは、みんな昔なじみの人たちというのは分かるけれど、飲み会には自分も呼んでもらいたい。そこで呼んでもらえないのが、やっぱり、
「あー、なんだかんだで、私ってよそ者なんだなぁ」

確かに、島外から派遣される医師を除けば、当院で働く人の90%以上がこの島の出身者だ。俺も赴任当初から今まで、些細なことからわりと大きなことまで、疎外感というものを感じたことはある。そんな俺からTさんへ一言。

精神科に関わる立場として、そういうマイノリティの辛さを年単位で体験するというのはとっても身になること。我々が接する人たちの多くが、同じ種類の辛さを味わっているはずだ。君の涙は彼らの涙であり、君の辛さは彼らの辛さでもある。だから、きっと。

良いOTになるよ、君は。

子ども広場で

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なぜかゴロゴロ(笑)

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お兄ちゃん、お姉ちゃんたちと並ぶと、まだまだ小さい!!

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