2013年10月31日

学資保険の元本割れはリスクではない

学資保険の元本割れが話題になっているが、あれは契約期間中に契約者(親)が死亡した場合、それ以降の保険料は免除されたうえ満期には満額(多少の元本割れはあるにしろ)をもらえるというものだ。だから、
「親が死なずに満期がきたら多少は損をするかもしれないが、もし親が死んでも心配しなくても大丈夫」
というシステムで、保険というのは元来がそういうものだ。

生命保険とは、「命をネタにして賭けをしている」ということである。この場合の賭けの勝敗は、契約者側からすれば、誰がどういう気持ちで誰に対する掛け金(賭け金)を払うかによる。例えば、子どものために保険に入る親と、保険金殺人を企む人とでは勝利条件が違うだろう。ただ、保険会社にしてみれば、「誰も病気にならず事故もしない」というのが大勝ちだ。

だから保険会社は健康な人を優先的に賭けに参加させたがるし、契約者が健康を維持しようという気になるよう仕向ける。ほら、健康不安を煽るような番組や本の裏側には、保険会社の影がチラチラと見え隠れしているではないか。(←かなりの独断だが、CMをチェックしたらきっとかなり当たっていると思う)

最後に学資保険に話を戻すと、元本割れはリスクではなく、上記したような保険に入るコストと考えておいたほうが良い。つまり元本割れしなかったら、コストゼロで保険に入れたということだし、多少の元本割れがあっても、かなりローコストで保険に入れたということである。決して損をしたわけではないし、ましてリスクなんかではないのだ。

ただし、保険会社が加入前に事前説明をしっかりするというのは当然の義務である。

まっとうな経済学

まっとうな経済学
俺がこの手の翻訳本を読んで挫折するのには3つの原因が考えられる。

1.著者の文章が悪い。
2.訳者の翻訳が悪い。
3.俺の頭が悪い。

3は心情的に認めたくない。でもAmazonのレビューを見る限り、1でも2でもなさそうだ……。古本で入手して、およそ3分の1までは頑張って読み進めて、そこから数ページにわたって鉛筆で線を引いてあったので、一気に気分が萎えてしまった。

九州大学経済学部卒業の同門生らの名誉のために書いておくが、恐らく俺は卒業生の中でも最底辺の落ちこぼれだったはずだ。優秀な友人は多かったし、彼らなら絶対に読みこなせるだろう。どうやら俺は、経済学を学ぶセンスに欠けているようだ。

鉛筆で書かれた線を消して図書館へ寄贈。

月の光に照らされて

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平成25年9月19日、この日は中秋の名月。そしてまだまだ暑かった。

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絞りを開放1.8に、オートフォーカスが効かないのでマニュアルに切り替えて撮影。

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2013年10月30日

モーラスと光線過敏症

モーラスはわりと頻繁に処方されている貼付薬であるが、「貼っている場所は日光に当てないように」という注意を受けていない人が多い。添付文書では以下のように書いてある。
光線過敏症を発現することがあるので、使用中は天候にかかわらず、戸外の活動を避けるとともに、日常の外出時も、本剤貼付部を衣服、サポーター等で遮光すること。なお、白い生地や薄手の服は紫外線を透過させるおそれがあるので、紫外線を透過させにくい色物の衣服などを着用すること。また、使用後数日から数カ月を経過して発現することもあるので、使用後も当分の間、同様に注意すること。異常が認められた場合には直ちに本剤の使用を中止し、患部を遮光し、適切な処置を行うこと。
また、副作用の欄には、
光線過敏症(頻度不明)
本剤の貼付部を紫外線に曝露することにより、強い痒を伴う紅斑、発疹、刺激感、腫脹、浮腫、水疱・びらん等の重度の皮膚炎症状や色素沈着、色素脱失が発現し、さらに全身に皮膚炎症状が拡大し重篤化することがあるので、異常が認められた場合には直ちに使用を中止し、患部を遮光し、適切な処置を行うこと。なお、使用後数日から数カ月を経過してから発現することもある。
という記載がある。頻度不明ながら、そこそこ怖い副作用であり、俺は初めて処方する人には説明するようにしている。きっとこのブログを読んで、「え!? そうなの!?」と驚いている人も多いのではないだろうか。

ある患者は、モーラスを肩に貼って屋外で遊んだら、貼った場所が四角形に日焼けしていた。体に何かを貼って日にあたれば、普通はその部分だけ「日焼けしない」ものだ。どういう機序か分からないが、実際にこういうことがあるということは知っておいた方が良いし、処方する医師も知らせるように努めるべきだろう。

帽子が好きなんだって!

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ちょっと前は大嫌いだった帽子。今は家の中でもかぶるくらいに大好きなんだって(笑)

2013年10月29日

かばん屋の相続

妻の実家で酒を飲んでいる時、池井戸潤の小説に関してメガバンクでエリート行員として勤務している妻の従兄と、同じく元銀行員である義従兄の奥さんに話を聞いたところ、
「銀行員の心理をうまく表現している」
ということだった。また、話の中身もそれぞれ「あるある」というようなものらしい。それを聞きながら俺は思った。

俺に銀行員は無理だ……。

俺が卒業した九州大学経済学部といえば、九州地方ではそれなりに格のあるところである。友人の多くは商社や証券会社、そして銀行に就職していった。就職活動を熱心に行なう彼らを横目に、俺はろくな就職活動もせずに、というか4年生後期にもなって足りない単位を集めるのに必死だったのだが、結局ブックオフに就職してしまった。

人生万事塞翁が馬という言葉があるように、それから紆余曲折を経て、なんとか医師というポジションにたどり着けたわけだが、池井戸潤の小説を読んでいてつくづく感じるのが「締め切りとノルマのない幸せ」だ。

もちろん、まったく締め切りがないというわけではなく、様々な診断書や届けを出す期限というのは決まっているし、毎日の患者をすべて診てしまわなければ1日が終わらないという意味ではそれもノルマと言えるかもしれない。しかし、そんなもの、銀行員の抱えている締め切り・ノルマと比べたら楽なものだ。

決して、精神科医の仕事のほうが気楽だ、というわけでない。ただ気苦労の種類が違っていて、とてもではないけれど、俺には銀行員にかかるプレッシャーに耐える自信がない。

義従兄は毎日23時過ぎの帰宅らしい。池井戸潤の小説に出てくるようなハードで神経をすり減らす仕事もやっているそうで、しかもそれを、
「わりと自分には合っていると思うなぁ」
と言って微笑むのだから、つくづくその強心臓ぶりに戦慄するのであった。

かばん屋の相続
面白かったので蔵書決定。

ジュース飲んでニッコリ

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2013年10月28日

リスク・リテラシーが身につく統計的思考法

さて、問題。日頃から患者に検査を受けさせ結果を説明をしている医師には簡単すぎる?
ある地域で、40歳から50歳までの自覚症状のない女性を調べると、乳癌である確率が0.8%であることが分かっている。また乳癌であれば、検査Aで陽性になる確率は90%である。そして、乳癌でなくても陽性と出る確率は7%である。さて、ある女性の検査結果が陽性と出たとして、この女性が実際に乳癌である確率はどれくらいか?
ここから先を読む前に、大雑把でも当てずっぽうでも良いので、自分なりの答えを用意してみて欲しい。これを数式を用いてサラサラと解ける人もいるだろうが、そんなことをしなくても、考え方をこう変えてみると良い。
ある地域では、1000人の女性のうち8人が乳癌である。この8人が検査Aを受ければ7人が陽性になる。そして、乳癌ではない992人のうち、約70人で検査結果は陽性と出る。では、ある女性の結果が陽性であった場合、この女性が実際に乳癌である確率はどれくらいか?
どうだろう。一気に視界が拡がったんじゃないだろうか。答えは、陽性者77人のうち本当に乳癌である人が7人であるから、約9%となる。

こうやってパーセンテージではなく実際の数で表すのを自然頻度という。これは、検査結果を説明する側である医師に限らず、検査を受ける患者も知っておいて損はないどころか、かなり有意義なものであるはずだ。いや、むしろ知らないで損をしていることが多いかもしれない。

では次の練習問題。
HIV感染に対してリスクの高い行動をとっていない男性(ロー・リスク)において、0.01%がHIVに感染しているとする。このグループの男性が実際にHIVに感染していれば、検査結果が陽性になる確率(感度)は99.9%。感染していなければ、陰性になる確率(特異度)は99.99%。では、ロー・リスクの人が検査を受けて結果が陽性であった場合、ウイルスに感染している確率は何パーセントか?
さぁ、頭を悩ませて無駄な時間を使わずに、さっき学んだ自然頻度を使ってみるんだ。
1万人に1人いる感染者は、ほぼ確実に検査結果が陽性になる。残り9999人の非感染者のうち、1人は陽性になってしまう。ということは、検査結果が陽性になるのは2人、本当に感染しているのは1人。したがって、結果が陽性であっても、本当に感染している確率は50%である。
この検査、100万人が受けたとしたら、感染していないのに陽性となる人(偽陽性)が100人近く出ることになる。かつてアメリカではHIV検査で陽性と告げられて自殺した人たちが何人もいるらしいが、彼らの多くに偽陽性の人が含まれていたのではないだろうか……。そう考えると、検査結果の性質、意味を知らないことは、患者にとって大損であるし、医師にとっては罪作りである。

これを読んで危機感を抱いた医師や患者、その他大勢の人たちは、この本を読むべき。

リスク・リテラシーが身につく統計的思考法―初歩からベイズ推定まで

この知識が1000円以下で手に入るのだから、買わない手はない。

<関連>
乳がん検診、若い女性が受けた場合に不利益も

アリの観察をするサクラ

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公園で大きいアリを発見!

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食い入るように見つめるサクラ。左腕には蚊がとまっている(笑)

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2013年10月27日

パパと二人で公園へ & 昨夜の夜泣きと2語文

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ヨイショと登る瞬間。


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かなりたくさん歩いたので、最後は抱っこしてという感じでしがみついてきた(笑)



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ピンボケだけど、水筒から飛び散る水滴が良かったので。

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以上、夕方の公園にて。

ところで、昨夜は夜中1時に突然起きて、珍しく激しい夜泣き。雰囲気からすると、なんだか怖い夢でも見た後という感じ。起きて膝に抱えて、抱きしめて、背中と頭をトントンと叩いてあげても泣きやまない。ついにはその夜泣きの勢いで、

「あっち、行く!」

とリビングを指さす。今までの2語文は、せいぜいが「あっち、行った」くらいであったが、今回、自分の意思を伝える「あっち、行く」が出たわけだ。

結局、サクラと二人でリビングに行って、録画していたアンパンマンを1話だけ観た。サクラは、

「ここ!」

と言って自分の頭をポンポンとする。これはつまり、俺の手をそこに置いてトントンしろということだ。だんだんとやり取りができるようになってきて、とても楽しい。

2013年10月26日

太郎

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家の中からコッソリ。

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車の中からコッソリ。

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寝起きちゃん

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2013年10月25日

飛行機の中、夕日に照らされて

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2013年10月24日

イオン・モールで

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迷子の放送が何度かあっていたが、怖いなぁ。

2013年10月23日

亀山亭ホテルの中庭で

2013年10月22日

サクラの食事動画



ピアニスト・中村弥生の生演奏

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亀山亭ホテルにて。

リクエストに応えて、それをジャズ風にアレンジしていく中で、アンパンマンの希望があったので慌てて録画!!


パッヘルベルのカノンをリクエストしてみた。


中村弥生のブログ。

2013年10月21日

くつを履きたい時のサクラ

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こうやって「クック!」と言って手渡す。

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急いで履かせないと、ちょっとすねる(笑)

マリアビートル

マリアビートル
久しぶりに読む伊坂幸太郎。徹夜小説だった『グラスホッパー』の続編のようなものだが、前著ほどの興奮はなかった。そのかわり、今回はアクションシーンに独特の面白みを感じられた。読み終えた感想は、それなりに面白かった。映画化されたら、この格闘シーンなどをどう演出するか観てみたい。というか、俺が演出を手掛けてみたい。

蔵書決定。

2013年10月18日

審判の日

審判の日
山本弘は短編に限る、と最近つくづくそう思う。山本は長編を書こうとすると、自分自身の知識を披露することに誘惑されるようで、長編小説の少なくとも5分の1は読み飛ばしてもさほど影響のない知識・事実である(参考 『神は沈黙せず ~山本弘の欺瞞~』)。それに比べて、短編、連作短編に関しては良い仕事をしている。とにかくもう、山本の長編には手を出さないに限るのだ(笑)

蔵書決定。

犯人は……

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あなただ!!

多分、本当はピースのつもり……(笑)