2014年2月25日

精神科患者に対する東芝の素晴らしい応対!

当院に入院中の統合失調症の男性が、公衆電話から株式会社・東芝に、
「会長だけど、迎えに来て」
と電話をかけた。その時のやりとりは、大体こんな感じだったらしい。

「今どちらにいらっしゃるんですか?」
「A病院の精神科にいます」
「こちらからは誰がお迎えにあがれば良いでしょうか?」
「……分かりません」
「それでは、その点について、看護師さんとよく相談なさってはいかがでしょうか」
「はい、分かりました」

男性が看護師に、
「東芝に電話したらこう言われた」
と相談したことで、彼が幻覚妄想に左右されて電話をかけたことが発覚した。この東芝の対応が素晴らしいのは、男性の言葉を否定しなかったことだけでなく、情報がごく自然に看護師へ伝わるようにしたところだ。

そういえば、経済学部生だった頃の先輩が通販のテレホン・オペレーターのバイトをしていた。けっこう変な電話があるそうで、ある日のバイトでは若い女性の声で、
「赤ちゃんが欲しいんですけど」
と言われた。ユーモア精神たっぷりの先輩が咄嗟に、
「かしこまりました。お支払いはご一括ですか? それとも分割になさいますか?」
と答えたところ、女性は少し間をおいて、
「分割でお願いします」
それに対して先輩はこう答えた。
「かしこまりました。分割払いですと、手とか足とか、各パーツが個別発送になりますのでご了承ください」
ふふふ、と笑い声を残して電話は切れたそうだ。

こういう咄嗟の機転やユーモア、身につけたいね。

<関連>
精神科診療における笑いについて

4 件のコメント:

  1. Ciao いちはさん
    全くその通り!
    きっとこういう人たちって他者へのおもいやりがあるんでしょうね
    素敵な話です

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    1. >junkoさん
      東芝といえば、一時期「クレーマー野郎!」みたいな電話を録音されて話題になったんでしたっけ? あれから進歩したのか、それともたまたま個人の資質の問題だったのか。非常に良いやり取りだと思いました。

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  2. いちはさん
    イヤーこういう対応は教育されて、できるものではない。と推察します
    人間の温かみも感じられるし
    人間性の問題ではないかと、、 笑
    こういう人間の素敵な部分に触れると、人間っていいな!と思えて元気でますよね
    最近人間のいい話少ないですから、、

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    1. >junkoさん
      確かに、この機転、それも相手を決して傷つけない、独りよがりにならないとっさの判断力は凄いですね。コンピュータには絶対にできないことですね。

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