2014年10月20日

セネガルでのエボラ終息宣言と今後の日本

エボラは、セネガルでは平成26年10月17日に終息宣言が出され、ナイジェリアは本日20日まで感染者が確認されなければ同宣言が発表される予定である。この終息宣言は、最長の潜伏期21日の2倍である42日にわたって、適切に経過観察された人たちから感染が確認されなければ出される。

セネガルでの終息宣言については、WHOのホームページで、
Senegal is now free of Ebola virus transmission
となっていることからも分かるように、「すべてが終わった」わけではない。あくまでも「now」、現時点では「free」だということで、今後も引き続き警戒は怠らないようにと書かれている(セネガル政府は言われるまでもなく当然そうするだろうが)。

このセネガルのエボラ封じ込め成功については、
ウニグウェ医師によるエボラ対策緊急セミナー
に詳しく書いてあった。

気をつけないといけないのは、
「発展途上国のセネガルでできたことが、この日本でやれないわけがない」
という慢心だ。本気そうそう考えている人がいるとしたら、それはあまりに能天気で楽観的な人か、あるいはセネガルを無意識に見下げている。発展途上国だからできたこと、先進国ではできないこと、やっても効果が薄いことというのがあるはずで、すべてをマネできるとは思わないほうが良いし、マネができてもまったく同様の効果があるとは期待しないほうが良い。上記リンクを読めば、
「あぁ、これは日本ではやれない……、やっても効果がない」
といったことも見つかると思う。逆に日本だからこそやれるということだって思いつくかもしれない。見習うべきは見習いつつ、日本の社会や国民性に合った方法を考え、実践していかなければならない。

最後に、セネガルとナイジェリアについて、Wikipediaで調べたことをさっと書く。敵を知り己を知り、さらに味方を知れば、百戦ますます危うからず、である。

セネガルは、国土面積は日本の半分で、人口は約1300万人、人口密度は55人/km2(日本は337人)。GDP(MER)は133億ドルで世界106位(日本は4兆8460億ドルで世界3位)。これだけを見ても、実に小規模な国だということが分かる。そしてこの小ささが、封じ込めに一役買ったのかもしれない。日本の学校で「小規模学級のほうがまとまりが良い」と言われるのと同じだ。

一方のナイジェリアは、人口なんと1億7450万人、世界7位を誇る人口大国である。国土面積は日本の2.5倍、人口密度は日本の半分強の189人/km2。GDPは5,218億ドルで、世界23位。経済規模では日本に遠く及ばないが、アフリカ内では裕福な国に入ると思う。旧首都であるラゴスは、人口1000万人と推計される大都市である。

2 件のコメント:

  1. エボラ関連の報道を見ながら思っていたのですが、日本独特の生活スタイルも感染拡大において重視しないと危ういですよね。私は今は田舎暮らしですが、福岡に住んでいる時はギュウギュウの満員電車通勤だったり、仕事を休みたくても休めず無理して仕事や学校へ行ったりという価値観だったり。

    エボラに感染した看護婦の方が飛行機に乗った事など叩かれましたが、私達日本人もインフル時期でも微熱は熱じゃない!って仕事へ行きますし、生活の為に熱があっても無理して働かなければその日の暮らしも危うい人達は仕事へ行くと思います。
    私もブタインフル当時の時に2週間経っても病状が改善せず、このまま休めば解雇されるかも・・・と熱はありましたがマスクを3重ぐらいして働きに出てました。都市ですと色々な事情を抱えた方も電車などの密接し濃密な空間を共にしますよね。
    今からインフルや嘔吐下痢症も流行って来ますので、エボラの検査に1週間・・・とか対応できる医療機関の少なさや、日本人のライフスタイルを考えると他の国でエボラの封じ込めに成功したとしてもアメリカから日本に来ないとは言えないので、日本にエボラが渡って来ない事を毎日祈らずにはいられないです。

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    1. >ゆうさん
      夏休み中で、エボラの動きはガラケーでツイッターをチェックしていたのですが、この一週間であれこれ問題点が浮き上がってきていますね。
      エボラ疑いの男性も出たみたいで、結果陰性だったのは良かったです。その人が、エボラ患者と接触がなかったと嘘をついたようだ、という情報もあります。同様のことをする人は絶対にいると思うので、日本で本当にエボラ患者が発生して大混乱になるのも目前だろうと思っています。年内には一例発生があるんじゃないかなぁと。
      後輩小児科医とも話したのですが、今回のエボラ騒動をきっかけに自宅備蓄をすることは、災害のことを考えれば決して無駄にならないわけですし、良い機会と考えて非常食などを用意することも検討していいと思います。すでに用意されているなら素晴らしいです。

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