2014年10月9日

アメリカのエボラ患者が死亡、それからスペインでの患者の感染理由

アメリカでエボラを発症して治療されていた患者が死亡した。このニュースのポイントは、先進国アメリカで治療されても死亡することがあるということだ。

調べてみると、先進国ではスペインでも2例、死亡例があるようだ。先進国で治療されたのが正確に何人かは調べきれなかったが、20人足らず、どんなに多くても30人はいないようだ。死亡例は合計3例(俺が把握している分)だから、今のところ先進国で治療を受けても致死率が10%以上はあることになる。母集団が少ないので、これを統計とは言い難いが、接触感染という感染経路、感染力の強さと総合して考えると驚異的な数字である。

昨日書いたエントリでは、スペインで発症したのが看護師としたが、実際には看護助手だったようだ。報道によると、彼女は「患者を看護した後、手袋をしたまま顔を触ったかもしれない」らしい(参考:BBCニュース『Ebola crisis: Infected Spanish nurse 'may have touched face'』)。この看護助手がどの程度の医療知識レベルを持っていたのか、そこまでは詳しく調べていないので分からない。「看護助手」は、国によって、あるいは病院によって、同じ病院でも業務内容によって、医療知識が大幅に違う。だから看護助手の知識不足で感染したとまでは言えないと思う。

このブログを読んでいる人には、
「これだけ危険と言われているのに不用意すぎるだろ!」
というツッコミではなく、顔を触るだけで感染してしまう感染力に注意を向けて欲しい。

<関連>
ザッとで分かる恐怖のエボラ出血熱
エボラに効く薬が発見!? これで喜ぶのは無邪気すぎる!!
スペインでエボラ感染者が発生
米エボラ患者死亡、経過観察中の48人症状現れず
2014年 10月 9日 04:13 JST
[ダラス 8日 ロイター] - 米国内で初めてエボラ出血熱への感染が確認され、テキサス州ダラスで治療を受けていたリベリア人男性患者が8日、入院先の病院で死亡した。
テキサス・ヘルス・プレスビテリアン病院の広報担当者は、電子メールで声明を発表し「トーマス・エリック・ダンカン氏が今朝7時51分、永眠されたことをご報告せざるを得ず、深い悲しみと失望にたえない」と述べた。
保健当局の発表によると、男性と直接的、間接的に接触した約48人については経過観察が続いているが、これまでのところエボラ熱への感染を示す症状などは見られていない。
米ホワイトハウスは同日、エボラ出血熱の感染拡大を防ぐため、国内5つの主要空港で到着客に対し検査を実施すると明らかにした。ただ今回死亡した男性は入国後に発症していることから、空港での検査などの有効性に疑問を呈する声も上がっている。
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPKCN0HX1TO20141008

0 件のコメント:

コメントを投稿