2015年2月23日

テロリストの覆面と、患者のマスク

テロ組織であるISILの動画を見て、

「本当に自分たちが正義だと思っているなら、顔を隠す必要はないはず」

と言う人たちをちらほら見かける。しかし、実は覆面の持つ威圧・威嚇効果は侮れない。映画でも時々あるように、特殊部隊などは覆面していることが多い。あれも身元を隠すことだけが目的ではない。

これに少し関連することとして、精神科の診察室でマスクをしたままの患者、特に新患をみるのは非常にやりづらい。付き添いの家族が、
「あんた、マスクは外しなさい」
と言っても、患者が拒否することもあり、こうなると敢えて表情を隠しているのではなかろうかとすら思えてしまう。表情とは、それほどに大きな情報を持っている。

だから俺は、基本的にマスクをして診察することはない。もし風邪をひいていてマスクをする場合にも、挨拶の時には毎回マスクをはずして顔全体を見せるようにしている。この一手間にかける姿勢というか心構えが、俺なりの小精神療法の根底だろうと思う。

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