2015年2月17日

医師がプライベートで非医療者と話すことの大切さ

一時期、妹は原因不明の多血症だったが、現在はHb(ヘモグロビン)が14g/dl前後で推移している。これは女性の数値としては高い方ではあるが異常値ではない。このことを母が親戚の集まりで話題にしたところ、糖尿病を患っている母の従姉妹たちが、
「それは重症だ!!」
と大騒ぎしたらしい。HbとHbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)の違いを知っている人ならプッと吹き出しそうなエピソードだが、医療素人である母は動揺してしまったそうだ。

ごく簡単に言えば、Hbは貧血チェックに、HbA1cは糖尿病の重症度チェックに使われる。単位もHbが「g/dl」で、HbA1cは「%」である。もし母の従姉妹らが勘違いしたようにHbA1cが14%だったなら、それは非常に重症の糖尿病だ。

この話を聞いて、我々医療者はまだまだ患者の側に立てていないのだと感じた。「HbA1c」と表記したり、「ヘモグロビン・エーワンシー」と説明したりするのは正確さという点では優れているが、勘違いを防ぐという点に関してはHb(ヘモグロビン)を省略して「A1c」(エーワンシー)とだけするほうが良いのかもしれない。

余談ではあるが、「A1c」は活字にするとアルコール(Alcohol)を省略した「Alc」と似ている。これはこれで小さな問題が出るような気も少しする。

医療者は、身近にいる非医療者といろいろな話をすることで、多くのことに気づける。こういうコミュニケーションを大切にしたい。

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