2015年4月1日

メリットのメリットを伝えよ 『アイデアのちから』

「メリットのメリットを伝えよ」

広告業界にはこんな言葉があるそうだ。

例えば、消費者は直径6ミリの電動ドリルが欲しいわけではなく、子どもの写真を壁に飾るための直径6ミリの穴が欲しいのだ。あるいは消費者は世界一の芝の種が欲しいわけではなく、きれいな芝生の庭が欲しいのだ。

精神科でも同様のことが言える。初心者や詳しくない人は、幻聴を消せば良いとか、意欲を改善させれば解決とかいった具合に、症状をなくすことに目を向けがちだが、多くの患者が求めているのは症状を消すことではなく、「健やかに生活できること」である。そこを主眼にすると、また違ったものが見えてくるはずだ。

そしてこれは精神科だけでなく、例えば身体リハビリなどでも有用だろう。「手が動くようになったら良いと思いませんか」ではなく、「昔のように料理ができるようになりませんか」といった言葉かけのほうが、リハビリ患者に意欲や未来図を持たせられるはずだ。


上記は本書の一部から広げた考え。精神科分野に限らず、ヒント満載の良書である。

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