2015年8月26日

若い内科医との争い(?)の経過報告

若い内科医と争い(?)の原因になっている患者のカルテを今朝見て、ビックリしてしまった。大雑把に書くと、

「精神科の主治医が何もしてくれないため、同じく精神科のY先生にセカンドオピニオンを求めたところ、今後の方針相談等について快く引き受けてくださった。
そのいっぽうでいちは医師は診察もなく助言もなく、何もしてくれない。今後はY先生と協力してやっていく」

といった内容である。言葉遣いもやたらとY先生に敬語を用いており、意図が透けて見えるところが滑稽だった。ここで改めてポイントを箇条書きにすると、

1.内科医から「精神科介入の余地はないのでしょうか?」(これは正確に紹介状の文章そのまま)という紹介状もらったので、「精神科的には外来フォローで対応できます」と答えた。

2.さらに、退院させたくてもさせきれずに困っているようだったので、「院内ケアマネ、担当看護師、施設ケアマネをまじえて、入院主治医が指揮をとってケア会議を開かれてはいかがでしょうか」とアドバイスも付け加えた。

3.すぐにキレ電話がかかってきて、「外来主治医とか入院主治医とか関係ない! 器質的には何もないと言っているでしょ! ケア会議とか関係ない! 聞きたいのはそんなことじゃない! 退院させていいのか? 本当に良いのか!?」とわめくので、「入院主治医の判断で退院させていいと思うのなら良いんじゃないの?」と返答。

4.その後、「長年みている精神科主治医は何もしてくれない」といったカルテ記載があったため、こちらから電話をかけて、「長年と書いているが、初心はいつか知っている?」「そんなの知りませんよ!」のやり取り。

5.こちらから「薬の調整はするよ。ただ入院適応はないし、外来で可能だよ」ということを説明するが、「そんなことじゃない! 精神科的に介入できないのかと聞いているんですよ!」「だから薬の調整はするって」「そうじゃない! 介入の話ですよ!」とらちが明かない。

さて、内科医からセカンドオピニオンの相談を受けたY先生はどんなことを伝えたかというと、

1.入院の適応はなく、外来フォローで対応可能。
2.薬の調整をさせてもらう。

以下、Y先生の感想。

「相談を受けて答えながら、さっきいちは先生が返事していたこととまったく同じことを言っているなぁと思いました(笑)」

その流れからの、今日の日記の冒頭にいくわけである。

1週間前に診察はしたし、昨日は文章でも口頭でも助言した。納得いかないみたいだったので、薬の調整が希望なのかと尋ねると「そうじゃない!」「子どもじゃないんだから分かるしょ!?」とわめいてばかりでらちが明かなかった。思うに、精神科病棟で引き受けるか、主治医をかわると言わせたかったのだろう。

直接的な罵詈雑言こそないものの、その患者が入院して3週間でほとんどカルテを書いていない(だけでなく、患者や家族にも会っていない)彼が、ここぞとばかりに「何もしてくれない」ということを手を変え品を変え表現を変えて書き綴る。その長文を読んで、精神科Y先生は一言、

「暇なんですかね(笑)」

一連の流れを最初から知っている精神科スタッフの数名は、呆れて言葉も出ない様子であった。
情けないなと思ったのは、

「精神科医が介入してくれない状況で、どうやって退院させたらいいか分からない」
「入院主治医は初見で何も分からないのに、精神科主治医は院内ケアマネとか施設ケアマネとかケア会議とかの話を出して、こちらに対応を任されてしまう」

こういったカルテを恥ずかしげもなく、むしろ「ボクは一生懸命やっているのに可哀そうでしょ」といった趣きで書いているところ。「何も分からない」って……、過去カルテ読めよ。俺はきちんとサマリーを書いているし、それはすごく簡単に見つけられるぞ。それから、精神科医が介入しないから退院のさせ方が分からないって……。分からないことは仕方がないとしても、どこでどういう修行をしてきたら、そういう泣き言を「カルテに書ける」ように育つんだ?

他科連携、他職種連携を掲げている田舎の総合病院なんだけどなぁ。お題目だけなら生臭坊主でも唱えられるっちゅうの。

ちなみに院長にも相談をしているが、
「医療には白か黒かで割り切れない部分がある。今回のような患者はたくさんいる。そして何科であっても、そういう患者には対応していかないといけない。いい加減、彼にもそういうところを学んで欲しいので、もう少し粘ってみて欲しい」
ということであった(頭を抱えながら)。


<関連>
俺には分からない「お医者さま」の感覚

0 件のコメント:

コメントを投稿