2015年10月21日

プロの気遣い 「お疲れさまです」‏

施設に入所している患者が受診する場合、その施設のスタッフが同伴する。診察を終えたら患者には「お大事に」と声をかける。それと同時に施設スタッフに対して、なるべく「お疲れさまです」と言うようにしている。

精神科医として仕事をし始めたころに感じたのが、看護師やコメディカル、それから施設スタッフが医師に対してすごく気を遣っているということだった。中には「そこまで恐縮するか!?」というほど腰の低い人もいた。何か言うにも「恐る恐る」といった態度なのだ。これでは医師に言いたいことも言えないだろう。

病棟スタッフとは、普段の仕事中にジョークを飛ばし合ったり、プライベートの飲み会で親睦を深めたりできたが、施設スタッフとはそういう機会がない。そこで考えた結果、「お疲れさまです」という声かけをするようになった。些細ではあるが、少しでも医師に親近感を持ってもらえれば、診療上こちらが得る利益も大きい。

「プロ同士なのだから、そういう気遣いは無用だ」
という医師もいるかもしれないが、むしろプロだからこそ、臨床をやっていくうえで有益そうなことは何でもやってみようという心構えが必要なのではなかろうか。

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