2016年4月28日

不登校の子が学校に行けた時、親はどんな声をかければ良いのか

不登校の高校生の母親から、
「この前、少しだけ学校に行けたので、そのことについて褒めたんです。そうしたら、今度は向こうから怒られたというか、不機嫌になられたというか……。子どもが言うには、『前は学校に行くなんて普通にできていたことなんだから、それくらいで褒められるのは嫌だ』って……。もうどうしたら良いのやら……」
こんな相談を受けた。

なるほどなぁ。その子の言いたいことはなんとなく分かる気がするし、母親の戸惑いのほうは充分に理解できる。そして、どうしたら良いのか、何が正解なのか、それはよく分からない。それでも、自分なりに考えたことは伝えておきたい。

「お母さんは、お子さんが学校に行けたことを褒めたいという気持ちと同じくらいか、もしかしたらそれ以上に、『嬉しかった』『安心した』という気持ちがありませんでしたか?」
「それはそうですね、あります。安心しました」
「では、そのお母さんの気持ちを伝えてみてはどうでしょうか。褒める、ということは、評価しているということですよね。そうすると、年ごろの子ですから、『こんなことで親に褒められたくない!』と反発されちゃうのかもしれません。それに対して、『安心した』とか『嬉しい』とか、そういうお母さん自身の気持ちは誰にも否定できませんから」

このことは、以前に書いた「統合失調症の人に対する薬の大切さの伝え方」に相通ずる部分があるような気がする。つまり、「あなたにはこういう症状がある」「あなたは良くやっている」というのではなく、「あなたを見て私はこう感じる」「そんなあなたを見て私は嬉しい」というように印象や感情を伝えるということだ。

ただし、これが正解だ、ということはない。このやり方がまったく合わないという患者や援助者もいるだろう。実際には、各人が手探りしながらやってみるしかない。

2 件のコメント:

  1. 親自身の気持ちを伝えるという方法は、前に読んだこの本と同じだな、と思いました。

    親業―子どもの考える力をのばす親子関係のつくり方
    http://www.amazon.co.jp/dp/4479011137

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    1. >匿名2016年4月28日 14:53さん
      ご紹介ありがとうございます!
      ネット内積読に入れました。早めに入手して読んでみたいと思います!!

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