2016年9月16日

時間のかかり過ぎる不登校生徒の診察をどうしたら良いのか

ルーキー先生がみている不登校の中学生。毎回の診察で、母と本人とが1時間ずつ喋るので、合計2時間もかかるらしい。保健診療を行っている一般精神科で、毎回2時間かかっていては他の仕事に支障が出る。そこで、今後どうしたら良いかとアドバイスを求められた。

まず、診察時間の長さを厳密に決めたほうが良い。具体的には、二人合わせて30分が限界と考え、それを二人に明確に伝える。

次に、その30分の使い方を二人に決めさせる。母10分、本人20分でも良いし、その逆でも良い。診察日によっては二人一緒に30分というのでも良い。これは毎回の診察前に、二人で話し合って決めてもらう。この「診察時間の配分について二人で話し合うこと」も、現在のギクシャクした母子関係にあっては、一つのコミュニケーションになる。しかも、テーマが診察の時間配分だから、あまり深刻にならずにすむのも良い。

そもそも、母子ともに、医師を相手に毎回1時間も喋るということは、家や学校でのコミュニケーションのとり方も、相手の都合を考えずに喋り倒すようなものかもしれない。1時間ずっと説教とか、学校で友だちの様子無関係に話しまくるとか。そういう習慣があるかもしれないこと、それを少し変えることを視野に入れてはどうか。

こういう時間設定をすると、診察の終わり間際になって、大切そうな、あるいは深刻そうな話題を持ち出されることがある。そういう時には、
「その話は次回にしましょう。あなたの持ち時間は決まっていますので、次は大切な話からするようにしてみましょう」
とアドバイスする。

一番大切なのは、「診察時間内に問題解決しようとしない」こと。たとえ週に一度の外来で2時間診察したとしても、家にいる時間の2%にも満たない。大切なのは診察と診察の間に、本人や家族が何を考えるか。こちらとしては、毎回の診察で本人や家族に考えるきっかけを何か与えられるかが重要になる。

俺からできるアドバイスはこれくらいで、あとは自分なりに勉強するなり、関係作るなりして頑張ってみなさい。

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