2016年10月5日

「うつ病患者に家族はどう接したら良いのか?」への答えがナルホドだった! 『誤解だらけのうつ治療』


うつ病を経験した精神科医と、同じくうつ病を患っているライターの対話。

タイトルだけだと、精神医療を攻撃する本かもしれないと身構えたが、決して一方的に精神科医や精神医療を批難するものではなかった。それどころか、精神科医、患者、社会にとって、それぞれ耳に痛いところのある内容でありながらも建設的で、偏ったところのないものであった。トンデモ臭さがなく、過激なタイトルに比べて内容はわりとバランスがとれていた。

本書の中で、特にナルホドと膝を打ったのは、うつ病患者の家族から「どう接したら良いのか」と尋ねられた時の蟻塚医師の答え。

「居心地の良い旅館の仲居さんをイメージしてください」

仲居さんが気を遣いすぎて、こちらがゆっくりしたい時に頻繁に話しかけられたり、あたりをウロチョロされたりするのはウザい。しかし、こちらが必要としている時にいないのも困る。デキる仲居さんになったつもりで対応してあげてください、というものだ。

偏りの少ない本なので、いろいろな人にお勧めできる良書である。

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