2017年1月12日

ちゃんと読めているのか分からない。きっと解釈は人それぞれ、というか、素直に楽しめば良いのかな!? 『かいじゅうたちのいるところ』


長女サクラは、ちょっと怖い本や昔話のほうが好きだ。そこで、「おばけ」「モンスター」「かいじゅう」が出てくる絵本で、ロングセラーのものを探して本書にたどりついた。

まずは俺だけで一読。短い絵本で、内容はこんな感じ。

いたずら少年マックスに怒ったおかあさん。マックスは晩ごはん抜きになってしまう。寝室に放りこまれたマックスだが、しばらくすると寝室の中に木が生えだし、天井も壁もなくなり、ついには波がざぶりとやってくる。マックスは船に乗り、1年と1日を旅する。そうしてたどり着くのが、「かいじゅうたちのいるところ」である。

マックスは「かいじゅうならしのまほう」を使って、かいじゅうたちの王さまになる。かいじゅうたちと踊り遊ぶマックスだったが、だんだん寂しくなって家に帰りたくなる。王さまをやめることにしたマックスが船に乗って帰ろうとするのを、かいじゅうたちは泣いて呼び止める。

「おねがい、行かないで。おれたちは、食べちゃいたいほど、お前が好きなんだ。食べてやるから行かないで」

「そんなのいやだ!」と言って、マックスは家に戻ってきた。おしまい。


うーん、これはつまり……、どういうこと?

ハリウッド映画やエンタテイメント小説にさらされ続けてきた頭は、刺激閾値が高くなってしまい、読み終えてすぐにはこのシンプルさの味がよく分からなかった。でも、長いこと人気があって売れているからには、それなりに奥深いのだろう。どう考えたら良いんだろう?

本の解釈は人それぞれで良いはずなので、なんとなく感じたことを書いておく。

母に怒られて寝室に放りこまれたマックスは、子どもらしいやり方で、「自分の内面」に向かって空想という旅に出る。現実では母親から寝室に放り込まれてしまうような立場の弱いマックスだが、空想世界では怪獣たちさえ家来にするような力強い王さまである。強くて偉いマックスは、かいじゅうたちを従えて踊ったり遊んだりする。でも、それって結局はマックスの一人遊びに過ぎない。そのことに気づいた時、マックスは寂しくなってしまう。

現実に戻ろう。お母さんのところに帰ろう。

そんなマックスをかいじゅうたちが呼び止める。かいじゅうたちは、マックスの内なる声である。このまま自分の殻の中に閉じこもって万能感に浸りたい気持ちが、かいじゅうたちを通して、「現実世界になんか戻らないで!」と叫ぶ。彼ら、つまり、「マックスに万能感を与えてくれる空想世界」は、マックスのことが大好きなのだ、食べちゃいたいくらいに。そんな空想世界に食べられて、自分の中だけに閉じこもって生きていくのも居心地がいいのかもしれないけれど、マックスはそれをふり払って現実世界に戻ることを決心する。

少し怖いほうに解釈を広げると、虐待やイジメなど、辛い現実が何度も何度も襲ってくると、子どもたちは空想世界への旅を繰り返すうちに、「かいじゅうたちのいるところ」に留まることを望むようになるのかもしれない。そこは、食べちゃいたいくらいに自分自身を好きでいてくれる「かいじゅうたち」がいる世界なのだから。


だからなんだ、と言われてしまいそうだが、まぁ、そんな風な読みかたもできるかな、といったところ。

そんな面倒くさいことを考えることなく、素直に読んで楽しむのが一番なのかもしれない!

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