2017年3月23日

精神科患者からスタッフが暴力を受けたときに、医師がとるべき態度

俺の不在時に、病棟の女性看護師が患者から抱きつかれたそうだ。

女性看護師にとっては、何歳になろうと、もちろんどんな体型であろうと、男性患者から突然に抱きつかれるのは恐怖である。こういうことが起きたら、医師はその看護師へのケアを第一優先にして、「怖かったでしょう」「あなたは悪くない」といったメッセージをしつこいくらいに伝えるべきである。

精神科患者からスタッフが暴力や理不尽な暴言を受けた場合、いくら加害者が患者であっても、医師は「喧嘩両成敗」や「中立」的な態度はしないほうが良い。むしろ、瞬間最大風速としては完全にスタッフの味方になるくらいの心構えが必要だ。中立になるのは、スタッフのケアをやってからでも遅くはない。

ここで、中立になろうとしたり、煮え切らない態度をとったりすると、スタッフは安心して仕事ができず、それは結局のところ患者のためにならない。こういう場合の「中立」は、患者の味方をしているようでいて、実は単に自分の身を安全圏に留めておきたいだけなのである。そして、そういう気持ちはスタッフにもよく伝わる。また、自分が被害にあったわけではないスタッフも、その時に医師がどういう態度・対応をするかはしっかり見ている。

患者ファーストを常日頃から心がけていても、スタッフファーストになるべき事態は稀ならず起こる。この時にとるべき態度を誤ると、スタッフからの信頼は得られない、あるいは得てきた信頼も失ってしまう。


下の2冊は、自分が病棟での対応に失敗した時に読んで大いに参考になり、また反省につながったもの。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿