2017年8月4日

下の子ほど「器用」で「順調」で「要領が良い」!? 「もどかしさ」とこころの余裕

三女ミィが、いつの間にか自力で座れるようになっていた。どうやら、長女より次女が、次女より三女が器用なようだ。なるほど、よく言われるように、「下の子は要領が良い」のかもしれない。

いや、はたして本当にそうなのか?

もし仮に、子どもの能力がほとんど同じだとしても、子どもをみる親の環境は、一人目、二人目、三人目のときで大きく変わる。一人目のときには、体力・気力・時間といった「子育て資源」のすべてを一点集中できる。まめまめしく観察し、些細な不調におろおろし、小さな成長に大喜びする。そして、成長停滞期になるとじりじりとした「もどかしさ」をおぼえる。

こうしたことは、二人目、三人目になると分散していく。一人目のときに比べれば、どうしても観察の頻度や密度は下がってしまう。成長停滞期に「もどかしさ」を感じることもない。もっと正確に言うと、「もどかしさ」に目を向ける余裕がない。「もどかしさ」がないぶん、「できた!」と「できた!」の間が短く感じられ、そのぶん器用に見える。

一人目よりも二人目、二人目よりも三人目が「器用」で「順調」で「要領が良い」のは、実はそういうことではないのか?

そこで、ふと思う。

医師と患者の場合はどうだろう?

研修医が終わり、受け持ち患者が増えるにつれて、自分の診断力や治療が少しずつ上達していくのは確かなはずだ。ただ、子育てで一人目より二人目、二人目より三人目が「順調」に感じられたように、受け持ち患者が増えることで「治療停滞期のもどかしさ」を感じる余裕がなくなるということはないだろうか。そしてその結果、「順調」という錯覚を起こしていることがあるかもしれない。

「もどかしさ」を感じられる余裕。

こんな視点があると、いろいろな場面での「もどかしさ」にも親しみを感じられるようになる、かも?

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