顔の変形など、顔面に症状を負った人たちへのインタビュー集。いずれも読み足りないほどにあっさりした短いインタビューだが、中身は非常に濃い。
2歳で片目摘出した男性への問い。
普通の顔を選べるなら?
もし、目のことが僕のコンプレックスになっていて、そのコンプレックスと根性が比例するとしたら、目の症状がないことは、すごく怖いです。僕のエネルギーは失われた左目らか生まれていると思うので。顔に血管腫のある男性の言葉。
顔の症状があることで良いことがあるとしたら、それは「全ての言い訳にできる」ということかもしれません。人生に起きるどんな苦しいことや辛いことも、全部顔のせいにできてしまう。でも、「変えられないこと」のせいにしたら、それこそ、人生は変わらない。トリーチャーコリンズ症候群で顔が変形している男性は語る。
もし面接をした人が、僕の外見に問題があるから不採用だと考えたとしても、それは「相手の問題」であって、変えることはできません。それよりも、「自分の問題は何か?」ということをいつも考えていました。自分で変えられる部分を見つけて変えていこうと。
他にも素晴らしい言葉があふれていて、どれも人に勇気を与えるものだ。
見た目問題に限らず、人生に悩みを抱える人にぜひ一読してほしい一冊。
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