2013年10月2日

私はフーイー

私はフーイー
恒川光太郎の最新作。これまでの全作を読んでいる俺としては、正直パワーダウンを感じる一冊だった。確かに恒川にしか描けないワールドは健在だったが、本書を一言で表せば「雑」。いや、これまでの本だって決して描写は緻密ではなかったけれど、その描かれない空白の部分に面白味みたいなものがあったのだが、今回はそのわくわく感が得られなかった。ただ単にこういう世界・展開に飽きたのかな? 次回作に期待したい。

恒川光太郎の本は、とりあえずすべて蔵書することにしている。

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