2018年4月21日

ちょっとブラックな短編集 『あなたがさっき食べたのは、ボクのお母さんです』


スマホにKindleアプリを入れたので、無料で読めるプライムリーディングを利用して読んでみた。「KDP作家」というのを初めて知った。「Kindle ダイレクト・パブリッシング」の略である。KDPは「自費出版」みたいなものなので、質はかなりバラつきがあるらしい。

本書のタイトルから食育関係かと思わされるが、実際にはちょっとブラックな短編集である。収録されているのは以下の6編。いずれもちょっとしたオチがある。

「願いをかなえる悪魔」
「アナタがさっき食べたのは、ボクのお母さんです」
「有機3Dプリンター」
「開かずの扉」
「骨折アルバイト」
「脳内ちゃんねる」

このうち秀逸なのは「脳内ちゃんねる」で、ちょいちょい吹き出しながら読んだ。このギャグセンスは好き。ラストはちょっと好みではない。

「開かずの扉」「骨折アルバイト」の二編は主人公が同一で、シリーズ化できそうなくらいキャラだちが良いのだが、「骨折アルバイト」のオチがちょっと弱かった。

どの短編も一定の質は保たれているが、あと一歩か二歩くらいのレベルアップを期待!!

ちなみに、著者はツイッターもされている。@tikyuumarui

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