2018年7月11日

親近感を得るための話法

人は何かしら共通点のある人に親近感を抱く。趣味、出身地、母校、職歴や職業、性別や年齢などはもちろんのこと、名前が似ているということすら親近感の材料になる。
そこで、初診から数回目までは共通点探しを意識し、見つけたことを会話の中にさりげなく散りばめる。これは良好な関係構築に役立つ。

診察時のこの会話法は、患者さんから親近感を抱いてもらうのにはもちろん有用だが、やってみると分かるように、実は「自分が患者さんに親近感を抱く」ことに大きく貢献している。

初診では、診察前に予診票を見ながらあれこれ考えつつ、患者さんとの共通点、親近感を抱いてもらう会話のキッカケになるようなものを探しておく。

些細な共通点が、大きな親近感のキッカケになることがあるので、援助者はいろいろなことを体験したり知識として持っていたりすると役に立つ。

余談ではあるが、こういう会話法を知っていると、営業マンといわれる人たちが意識的にか無意識か、共通点をあれこれ話すことに気づく。
「わたしも~」
「うちの子も~」
「実はわたしの母も~」
互いに親近感を抱くことが大きなメリットになる関係なら良いが、そうでない場合は、親近感話法には要注意。

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