新米獣医の著者ヘリオットが、師匠(といっても6歳上)のファーノン先生やその弟のトリスタン、農家の人たちや動物たちとの触れ合いと悲喜こもごもを、ユーモラスに、ときに少し感動をまじえて、暖かな筆致で綴られる。ちょっとしたトラブルも起きるのだが、読んでいていやな気持ちにならないのが良い。きっと著者の人柄ゆえだろう。
中高生で獣医を目指している人なら、一読しておいて損はないはずだ。畜産関係の獣医師の大変さ、それからそれに伴うやりがいは、ヘリオット先生が大学卒業したばかりのころ(1937年)と現在とで、そう大きく変わらないようだから(畜産獣医の友人2名からの話による)。
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