診察時には、カルテにその日の会話を記載する。中でも、
「来週、孫の結婚式に行くんです」
とか、
「今度の週末に温泉旅行に行きます」
とか、
「近々、目の手術を受けに行くんです」
とか、そういう情報は漏らさずに残す。俺の場合、そこに下線を引くこともある。次回診察の時には、事前にカルテに目を通しておいて、
「あ、そうそう、この人、結婚式に行ったんだよな」
「温泉旅行はどうなったのかな」
「手術はうまくいったかな」
といったふうに思い出して、それを会話の切り口にする。「楽しかった」「疲れた」「よく見えるようになった」など、いろいろな答えが返ってくる。こちらも「おー、良かったですねぇ」「あら、大変でしたねぇ」「お疲れさまでした」と返す。
実にちょっとしたことだが、患者はたったこれだけのことでも安心感を抱く。こういう会話の組み立て方は精神科ではごく当たり前のことである。うちは総合病院なので、身体科のカルテも読めるが、このような雑談の記載はほとんど見かけない。きっと身体科では忙しすぎて、診療に無関係な世間話などする暇がないのかもしれないが、ほんのちょっとだけこういう会話を差し挟むだけで、患者の満足度が違ってくると思うので試してみて欲しいところ。
ちなみに、この方法はここで紹介する本に書いてあったと記憶している。
精神科における予診・初診・初期治療
(患者の立場として )担当の先生が 個人的な会話をおぼえていてくださってたり、家族のことを気遣ってくださるとホント嬉しくなります。ぜひ、先生 メモ続けてくださいね♫
返信削除>AYANOBAABAさん
削除テクニックとしても、また気持ちの問題としても、続けていきたいと思っています!
美容師さんも、カルテに書いてはったりしますよね。
返信削除学生の時は、他職種のいいなと思ったところも取り入れたり、接客バイトの経験活かして頑張ろうと思っていたのに、研修医始まって半月、あまりに何も出来なくて必死すぎてそんな余裕なかったです。。
週明けからもうちょっと視野広く頑張ろうと思いました。
>keshiさん
削除なるほど、美容師さんも髪のカルテありますもんね。まさに電子カルテならぬ「髪カルテ」……、すいません(笑)
研修中なんですね。がんばってください!
小児科も常識です(*^_^*)
返信削除「高校合格!」「夏休みにディズニーランド」などです。
俺は、患児が医者を信頼する糸口になるとおもっています。
好かれたら、苦い薬も在宅自己注も頑張ってくれます。
>shin
削除小児科も常識、なの!?
どうもうちのカルテには、あんまりそんなことが書いてないんだよなぁ。