2016年7月5日
お尻に乾電池を入れた人の話がツボにはまるエッセイ集 『のはなし』
一人暮らしをしている若い男性。暇を持てあました時に目についたのが乾電池。
「これ、お尻に入るかな?」
ズボンとパンツを脱いで実際にやってみると、なかなかにフィットする、と思った瞬間、シュッとお尻の中に入ってしまった。焦った青年は、手を変え品を変え電池を出そうとした。
そうこうするうちに、片足を机に乗せてリラックスすると電池が降りてくることが分かった。ただ手で掴もうとすると、スルリとお尻の中に逃げていく。
こうなれば持久戦だとばかりに、机に片足を乗せて目を閉じて全身脱力していると、ようやく電池がコロンと出てきた。ホッとした青年が目を開けると、そこには青ざめた彼女が立っていた。ドン引きした彼女に対し、青年は精一杯の言い訳。
「……今まで黙ってたけど、俺……、本当はロボットなんだ」
本書は伊集院光によるエッセイ。各エッセイのタイトルが「あいうえお」順になっており、『「あそこが痒い」の話』で始まり、「い」では『「命懸け」の話』といった具合になっている。
いずれも短い文章で、それぞれ数分で読み終わる。中でも、本気で腹を抱えて笑った話が冒頭のもの。もとは谷村新司が持ちネタにしていたものらしいが、そんなくだらない話がオンパレードな、肩の力の抜けたエッセイ集。息抜きにどうぞ。
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このシリーズは、4冊、図書館にありました。
返信削除が、全部貸出中。
しかも、予約が全部ゼロ。
さては、このブログの読者が全部借りやがったか?
>生田瞬さん
削除4冊とも!?(笑)
個人的には1冊読めば充分でした(笑)