2015年4月15日

おもいでエマノン


生命が誕生してから30数億年。脈々と続く生命の全記憶を受け継ぎながら生まれかわる少女・エマノン(もちろん太古の昔、人類登場以前には恐竜や魚ということもある)を軸に、彼女に関わるさまざまな人たちを描くSF短編集。読んでいると、自分の先祖の先祖のずっと先にいたはずの、変な生き物や名もなき微生物に対する尊崇の念がわいてくる不思議な本。

世の中には、俺の知らない『俺好みの面白い小説を書く作家』がまだまだたくさんいるんだなと痛感した一冊。

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