2017年2月16日

『リレンザ服用の男子中学生が転落死』というニュースを読んで思うこと

リレンザ服用の男子中学生が転落死

インフルエンザそのものに異常行動を引き起こす何かがあるとか、タミフルやリレンザとの関連性が明らかでないのにマスコミが騒ぎすぎとか、あれこれ言われている。

でも一番大切なのは、異常行動があってもなくても、病気で寝込んでいる子の側には、誰かがついていてあげるということではかなろうか。

異常行動が原因で亡くなる子も可哀想だが、側に付き添うことができない事情のある親も可哀想である。そこを考慮せずに、「薬のせいだ」と騒いでも、「いや、インフルエンザそのものに原因があるんだ」という反論で議論しても、誰も幸せにならないんじゃないのか?

病んだ子に必ず家族が付き添えるようにするには、どうしたら良いだろうか。

「医学」ではなく「医療」では、人を救うためにこういうことも考えるべきではなかろうか。もちろん、「医療」という枠だけではおさまらず、もっと大きな話が必要にはなるだろうけれど。

リレンザ服用の男子中学生が転落死 産経新聞 2/15(水) 12:04配信
東京都品川区で14日、インフルエンザ治療薬「リレンザ」を服用した中学2年の男子生徒(14)がマンション4階の自室から転落し、死亡していたことが15日、警視庁大井署などへの取材で分かった。同署が事故とみて詳しい状況を調べている。
大井署によると、14日午後0時50分ごろ、品川区大井のマンションで、男子生徒の母親(53)から「息子がいない」と110番通報があった。駆けつけた警察官が捜索したところ、敷地内のフェンスに服などが引っかかり、宙づり状態になっている男子生徒を発見。搬送先の病院で死亡が確認された。
生徒は同日午前、病院でインフルエンザの診断を受けてリレンザを処方され、薬を飲んで自室で1人で休んでいたという。部屋の窓が開いており、真下に転落したとみられる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170215-00000529-san-soci

2 件のコメント:

  1. うーんそうか… ずっと付き添っているのは難しいというのが現状なんでしょうね。
    こういった報道が出ると、亡くなったお子さんはもちろん可哀想ですが、親御さんの気持ちを思うととても切なくなります。
    きっと一生自分を責め続けるんだろうなぁって。
    わたしの友人は、去年第一子を出産したのですが、仕事は辞めなければならないかなって言ってました。
    どちらの実家も遠いところに住んでいて頼れないし、彼女もすぐに休めるような仕事じゃないし。
    独身の頃から仕事に打ち込んで来た人だからきっと苦渋の選択だったんじゃないかと思います。
    おっしゃるとおり「医療」の枠だけでは解決できない問題ですね。

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    1. >ミケシマさん
      こういう我が子の失い方というのは、とても辛いでしょうね。
      とても想像できません。
      子どもについていてあげる、これがとても大切なのに、とても難しい世の中なんですね、きっと。

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