2017年7月25日

日本における西洋医学の礎を築いた偉人・松本良順を描く小説 『暁の旅人』


松本良順、と言われてもピンとこない人のほうが多いだろうが、日本における西洋医学の礎を作った偉人で、日本初の軍医でもある。誰でも聞いたことはあるはずの「新選組」の隊士を治療したと聞けば、思わず「へぇ」と思うかもしれない。それ以外にも、滋養のために牛乳を普及させたり、健康増進のための海水浴を定着させたりと、公衆衛生においても業績を残している。

司馬遼太郎の『胡蝶の夢』を読んで以来、松本良順、それから司馬凌海に対しては畏敬の念を抱いていた。吉村昭も松本良順についての小説を書いているということを知り、早速入手して読んでみた。

『胡蝶の夢』に比べると分量は大幅に少なく、駆け足な展開。それでも松本良順の人となりが分かる良い本だった。

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