姪っ子に授乳していた妹が、
「オッパイを飲ませていると、なぜか分からないけれど、哀しい気持ちが襲ってきて涙が出てくる」
と言っていて妙に納得した。これから書くことは、大脳生理学的に正しいかどうかは不明だし、また仮説というわけでもなく、ただ俺が「納得した理由」である。
いきなり変な話になるが、統合失調症の治療にはドパミンを遮断する薬を使う。そしてこの薬の副作用に「乳汁漏出」というものがあり、男性でもオッパイが出てくることがある。
さて、お母さんから乳汁が出るためには、プロラクチンというホルモンが増える必要がある。そしてドパミンは、このプロラクチンの分泌を抑えている(正確にはもう少し複雑だが省略)。だから、薬でドパミンが遮断されたら乳汁漏出が起きるわけだ。そして、赤ちゃんにオッパイをあげる授乳期には、このドパミンが減少する。
ドパミンというのはうつ病にも関係していて、喜びとか満足感とか、そういったものを司っていると言われている。もの凄く単純化して言えば、統合失調症ではドパミンが出過ぎていて、うつ病やパーキンソン病では足りなくなっている。シンプルに、ドパミンとオッパイ、ドパミンと喜びの関係を大雑把に眺めてみると、授乳期にうつ病になる「産後うつ」というものが腑に落ちた。
もう少し広げて考えれば、もしかすると進化の過程では、「授乳で快感を得る」というのは不利だったのかもしれない。なるべく早く離乳させるほうが有利な気はする。
ただし、産後に全員がうつ病になるわけではないので、上記が全例で当てはまるわけでないことは言うまでもない。そもそも最初に書いたように仮説ですらない。
以上、まったくの与太話。
授乳させるとオキシトシンという幸せホルモンが出るんじゃないでしょうか?
返信削除実際は複雑ですね。