死霊列車
センスのないタイトルと海外ホラーのような表紙。これで面白いわけがない、と思ったら大間違い!!
震えあがるくらいにワクワクしながら読んでしまった。
というのも。
この小説、いわゆる「ゾンビ」をあつかった小説なのだ。映画も小説もゾンビ好きな俺としては、見逃す手はないということで買って、みごとに成功、大当たり、心しびれるスマッシュヒット、という感じ。
ストーリーとしてもよくできている。登場人物のキャラもわりとしっかりしている。そして、ゾンビの設定もキッチリ押さえてある。
ゾンビがまん延した日本列島を、島根から汚染の少ない北海道まで列車で移動する。しかし、電気はすべてダメになっているから、乗るのはイベント用のディーゼル車。それを運転するのが、高校一年生の優秀な鉄道オタク、翔太。
なんだか陳腐な感じだなって思うなかれ。次から次へと襲いかかるトラブルがテンポよく、かつ無理なく描かれる。読み終える頃には、うわー続編が読みたいなぁ、と思うほど。
ゾンビ好きにはお勧め。
※本作のゾンビは『28日後』の設定とほぼ同じ。
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