朝の1時間ちょっとで斜め読み。
賛同できるところもあれば、そうでないところもあった。また、参考になるところもあったが、どうでもいいようなところもあった。
それはさておき、古本で手に入れた本書で面白かったのが、中盤で読書術について、
「参考になるページの端を折っておけば、あとで見直す時に探しやすい」
というアドバイスがあり、それ以降から時々ページが折ってあったこと。元の持ち主はすごく素直な性格の人だったようだ。
ただし、古本として売るのならば、そうやってページを折り曲げるような行為はやめて欲しい。以前、古本の小説でほぼ全てのページの端が折ってあり、元の持ち主はなんて細切れに読む人だったのだと呆れてしまったことがある。
書物を愛し、書物そのものに敬意を抱く俺としては、ページを曲げたり汚したりするような粗雑な扱いをしておいて、それを売るなんてとんでもないことだと思う。ただ、ふと想像すると、もしかして元の持ち主は売るつもりなどなかったのに、病気や事故で他界して、遺族が一括で古本屋へ持ち込むということもあるのかもしれない。そういえば、ブックオフ社員時代には、確かにそういう様子の人たちを接客した記憶もある。
たかが本、されど本。
一冊の本には、内容ではなく本そのものが持つ独自の物語があるのだろう。
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