薬局でもらう薬の説明書。あれを読んだせいで、薬を飲まないと決める人もいる。躁うつ病の人にデパケンという薬を処方したところ、説明書に「けいれんを抑える薬です」と書いてある。確かに、デパケンは代表的な抗てんかん薬ではあるが、躁うつ病の治療薬としても主力選手だ。
先輩医師によると、この説明を読んで、
「わたしは、けいれんが起こっているわけではない!」
と言って、デパケンを一切飲まなくなった人がいるそうだ。家族も、医師の処方の間違いではないのかと思ったらしい。診察・処方時にもう少し説明をしておけば良いのかもしれないが……。
デパケンは片頭痛の治療薬としても承認された。これで、デパケンの説明書に「頭痛の薬です」と書かれるようになったら、はて、すすんで飲むようになる人が増えるのか、それとも、
「頭が痛いわけじゃないんだ!」
と薬を拒否する人が増えるのか、どっちなのだろう。
理想は、同じ薬でも、症状別にお薬説明書が作れればいいのですが…難しいですね。『ん??何でこんな効果の薬が出てるんだ?』って患者さんなら思っちゃいますね。今のままだと。
返信削除>あっこ
返信削除もし処方箋に病名をつけたとしても、適応外使用の多い現状だと、
やっぱり「あれ?」と思うことになってしまうんだよなぁ・