薬害エイズ事件の最大の黒幕である安部英を一方的に擁護する本、だと思っていたが、実際は全然ちがっていた。
つくづく胸くそが悪くなる。何に対してか、それは自分に対してだ。この事件が話題になっていた頃、俺はまだ20歳前後の経済学部生で、マスコミの言うことを鵜呑みにして、「安部という医者はとんでもない悪党だな」と思い込んだまま、そして彼の裁判の結果がどうなったかを知らないまま、本書を手にするに至った。読んでみて、マスコミに洗脳され続けていた自分を情けなく思う。そして、悔悟の念がやまない。
安部先生、本当に申し訳なく思います。
今でこそ、マスコミは信用できないと気づいてテレビや雑誌を批判的に見られるようにはなってきたが、それでも小沢裁判のときもそうだったように、まだマスコミに毒されている部分がある。いやはや、マスコミ、そして検察とはなんとも恐ろしい組織である。マスコミは民間だから仕方がないとしても、検察はこの事件でも証拠隠しをやっている。検察による証拠の捏造、隠ぺいなどが最近明るみになっているが、検察がここまで腐敗しているのは非常に怖い。
安部英医師を悪党だと今でも信じきっている人たちには、本書をぜひとも読んで欲しい。そして、薬害エイズ事件を知らない世代の人たちにも、マスコミや検察の怖さを知る良書として強く勧めたい。
ちなみに、本書で菅直人が出てくる。
輝いていた菅、昔も今も変わらない官僚 『お役所の精神分析』
リンク先の本で菅直人を見直したのだが、どうやらそれは間違いだったようだ。
ちなみに、本書で菅直人が出てくる。
輝いていた菅、昔も今も変わらない官僚 『お役所の精神分析』
リンク先の本で菅直人を見直したのだが、どうやらそれは間違いだったようだ。
如何にも悪者そうな写真をいつも使いまわされるとイメージは固着しますね。
返信削除サクラちゃん、すくすく^^。
>佐平次さん
削除すくすくです!!
確かに、当時はいかにも悪者って感じの写真ばかり使われていたように記憶しています。凄く悪いやつだと思っていました。