主人公は消し屋である。名前も戸籍もコロコロ変えて生きている(本書では名前は幸三)ため、ここではタイトルのように主人公を「A」と呼ぶ。消し屋とは簡単に言えば殺し屋なのだが、Aの場合、ただ殺すだけではない。発覚しないよう殺人の痕跡を「消す」こともあるが、他にも警察の捜査のやる気を「消す」ということもやる。ありふれた事件・事故に見せかけ、警察からありきたりな推測を引き出し、本格的に捜査しようという気概を奪うのだ。まぁ現実にはそう簡単ではなかろうが、設定としては面白い。
Aのキャラに格別魅力があるというわけでもなく、物語も全体的にちょっとえげつない感じなのだが、舞台が福岡であることと、ホークスが出ること、博多弁での会話がメインであることが良かった。そして標的となるホークスのキャッチャー・真壁の人柄と男っぷりが格好良くて惚れました。ウホッ。
0 件のコメント:
コメントを投稿
コメントへの返信を一時中止しています。
一部エントリでコメント欄に素晴らしいご意見をいただいており、閲覧者の参考にもなると思われるため、コメント欄そのものは残しております。
また、いただいたコメントはすべて読んでおります。