新選組関係の小説は、これで何冊目になるだろうか。作者の視点、切り口で雰囲気が変わっていて、いまのところ、どれもたいてい面白い。今回は池波正太郎で、池波小説は初めだったが、とても面白かった。
近藤勇を主人公に据えてはいるが、いわゆる「神視点」がときどき入るし、他の人物視点になることもある。視点の移行はスムーズなので、「神視点」嫌いの俺でもそう気にすることなく読めた。
近藤勇を付け狙う架空の人物(?)がいる。あえて登場させる必要があるのか疑問に思ったのだが、要所でこの人物が語る内容は味わい深く、きっとこれこそ池波正太郎が言いたかったことなのではないかという気もする。
新選組をテーマにした小説なので、薩摩・長州に対してはちょっと辛口だった。
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