2019年6月13日

これからアルコールより深刻な問題になりそうな「ゲーム依存」

アルコール依存よりゲーム依存のほうが、これから深刻になるだろう。
アルコール自体は「ハマる」ことを目的に作られたものではないが、ゲームは「ハメる」ことを目的に改良を重ねられているから。ネットが普及する前は、発売後にプログラムの修正ができないので「クソゲー」があったが、いまは顧客動向をみながらハマるよう修正できる。

ゲーム依存はこれまで未知だった病気で、HIVが発見されたときと同じような偏見(「AIDSは同性愛者の病気」みたいな)にも晒されるだろう。日々ハマるように開発・改良を重ねられているのだから、だれもが罹りえる病気であるにもかかわらず。

特に子どもがゲームにハマるのは当然のことである。なぜなら大人のプロ集団によって「ハマるように作られ、ハマるように改良され続けている」ものだから。
だからといって「ゲーム依存は子どもの病気、あるいは精神的に子どもな人がなる病気」というのは、まさに偏見。大人もハマる。実際、60代の同僚内科先生もハマったらしい。

ネットゲームは、やったら、やらせたら、まず間違いなくハマる、と思っておくほうが良い。アルコール以上に「適度」が難しく、それなのに何歳からでも始められる。こんな怖いことはない。

これは俺の予想だが、ネットゲームでも「ABテスト」をやっているのではなかろうか。ある一つの要素だけを変えたA群とB群の更新プログラムを配信し、どっちがよりハマるか、課金するかを調べ、改良していく。ネット広告ではすでに当然のように行われている手法で、安価かつ効果的なようだ。同じゲームをやっていても、隣の人とはある要素だけ少し違っているかもしれない。


ゲーム依存について勉強するために読んだ本。まだ歴史の浅いスマホゲーム依存についての本なので、ちょっと物足りなさは感じた。

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