Kindleアンリミテッドに『寒気草』という本があったので読んでみたところ、これが非常に面白かった。怪談はこれまでもたくさん見て聞いて読んできたつもりだったが、まだまだいろいろなレパートリーがあるものだなと感心した。いかにも日本的な怪談が多く、背筋がゾッとするようなものもいくつかあった。
作者は神沼三平太という怪談作家。この人の文章は日本語がきちんとしていて、怪談の導入、展開、オチがリズムよくて間延びせず、真実味と虚構感のバランスもとれていて、とてもクオリティが高い。読みやすくて、ついついたくさん読んでしまい、気づくと、普段は気にならないあちこちの暗闇が怖くなる。
とはいえ、すべての本が秀逸というわけにはいかず、何冊か損切りしたものもある。そんななかで上記3冊はオススメできる。
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