臨床瑣談
中井久夫先生のエッセイ。
精神科的な話ではない部分が多い。
この本で、久しぶりに丸山ワクチンに関する文章を目にした。最初に丸山ワクチンを知ったのがいつだったか忘れてしまったが、そのころは眉唾ものの民間療法の類いだと思っていた。しかし、大学教授が癌になると、助教授がワクチンを買いに行くというから、ただのインチキだと決めつけてしまうのはもったいない気がする。中井先生によると、少なくとも害はないだろうということだ。確かに、害があるならもっと厳しい批判が出回っているだろう。
自分も、家族や自分が癌になったら、丸山ワクチンを試してみようかな、なんて、そんな気持ちになってしまうのは、俺が影響されやすいからか、中井先生の文字による精神療法(?)が高度なのか。このワクチンは、注射してくれる医師さえいればわりと簡単に受けられる。ワクチン自体の値段も、思っていたより高くない。
1クール分(通常はA=10本、B=10本、隔日注射により40日分)につき9,000円+消費税=9,450円です。この外に医療機関に支払う注射料(技術料)、文書料(経過書作成)等が必要ですが、自費診療になりますので、いくらという規定はありません。もっと入手困難で、高価で、煩雑な手続きがいるのかと思っていた。この点、自分は医師で良かったなぁと思う。身近な人から頼まれたら自分が担当医として注射しても良いが、患者から依頼されたら、さて、どうだろうか……。まずは内科主治医に相談をするように勧めるだろうな。
本の話からはそれたが、身近に癌患者がいる人は、この本の丸山ワクチンに関する部分を読んでみて欲しい。
丸山ワクチン・オフィシャルサイト
結構効くという噂です。
返信削除うちの研究室はガン治療専門分野なのでデータもありますけどナカナカ…流行?は過ぎ去ったみたいですが。
>あっこ
返信削除俺の家族には使ってあげたい治療だね。
Ciao Willwayさん
返信削除抗がん剤や放射能治療は百害あって一利なし
母が癌になった時、そう思いました
患者の体力を著しく、消耗させるんです
そりゃあそうですよね
癌細胞を焼き切ることに夢中で患者の体力、全体のバランスなど考えない医師が多いのですから...
そう思っていたのですが、母は母の希望で放射能治療を受け、亡くなりました
解せなかったけど、彼女の選択だから仕方ない
でもね、あの歳の人が医者からこれをやりますと言われて、拒否できるわけもない とも思いました。
そう思ってたら、ワイル博士も「癒す心、治る力」で同じことを書いていました。
日本は東洋なんだから、全体のバランスを考えて、病気を打ちのめす西洋医学ではなく、
病気と上手に共存する、東洋医学をもっと見直してもいいのになあといつも思ってます
なんでこんなに欧米のものが好きなんだろ??
この国の人たち...
>junkoさん
返信削除身体疾患、それも終末期に関わる疾患から遠のいて数年。
西洋医学と東洋医学については、俺は西洋医学信奉者です。
というより、医学部で教わるのは西洋医学なんですよね。
だから、日本の医師は基本的に全員が西洋医学から出発している。
学生のうちに漢方に興味を持って個人的に勉強している人もいますが、
ほとんどの人たちが医師免許を取ってから漢方というものを手探りでやっている状態です。
俺も、もちろん漢方も使います。
まぁ「使えるものは何でも使ってやれ~!」というスタンスの精神科医ですから(笑)
日本は和洋折衷で素晴らしいものを築いてきた国ですし、
きっとどんどんいい感じになるのではないかと心中期待してはいます。
(でも漢方の勉強は苦手です……)
>junkoさん
返信削除突然すみません。放射線治療研究室に所属している薬学部の学生です。
ガンは部位や進行度によってかなり治療法が異なります。抗がん剤や放射線治療が有効なガンもあります。もちろんガン細胞だけでなく、正常細胞も破壊してしまいますから抗がん剤の副作用は認めざるを得ません。
自分の専門である放射線療法は今のところX線治療が主流ですが、より標的部位を絞って患者のQOLを下げないように治療をしていく重粒子線治療の研究も進み、ガン治療も日々進歩しています。放射線は体にいい!なんて人もいますが、そんな事はないですよね。でも、使い方次第では治療に有効な場合も数多くあります。
もちろん研究が進んでも全ての患者を救えるわけではないですし、治療を
進めるのが正解なのかはわかりません。
学生の理想論ですが、救える命があるならばそのために全力を尽くしたいとも思います。
東洋医学と西洋医学では病気に対する診断法が異なるので、漢方の使い方が難しい面もあり、漢方が使われないのかな…とも思います。漢方って作
用機序とかが明確でなかったり、効く効かないが体質によってかなり違うんです…。
なんだかごちゃごちゃしてしまいましたが、これからの日本の医療の進み方を見守ってください!もちろん、将来医療の現場に立つ自分も日本の医療がいい方向に進むように一生懸命勉強していきたいと思います。
あっこさんへ
返信削除Willwayさん、ごめんね
コメント欄使わせてもらいます
今のお医者さんには言いたいことたくさんあるのです
先ずね、医者は科学者ではないってこと
医者の目利きが大事だと、それによって医者がグローバルな知識を持っていたら、その患者さんの症状及び、生活、年齢とかを考えて、いろんな選択肢から彼女、彼に最適の治療を選ぶのが本当の医療であって、癌患者全員放射線、てのは、ちょっと違うと思います。
血圧や心拍数だって、人ぞれぞれ若干違うのは当たり前で、それをスタンダ―ド値でないと言って病気の範疇に入れるのも理解できません。
数字だけで、判断するのであれば、コンピュータに数値を入れれば済む話です。
母は最低の医者に巡り合いました。
患者さんは何百人といるのですが、患者さんにとって医者は一人です。
それを忘れてほしくないと思いました
それは難しいことだけど、それができない人は、もともと医者なんて言う難しい職に付くべきではないと思うのです。
そういう意味でWillwayさんの医者としての姿勢には、とても共感安心するものです。
これからの日本の医療の進み方を見守ってください、と言われたので、思わず、お返事を書きたくなりました。
ちなみに、私はもう20年以上歯医者さん以外医者には行っていません
それでも、医者が必要な人もたくさんいるのも現実で、私としては、医者にかからないでもいいような健康の指導をするべきだと思っていますが、
その必要とする方たちのためにも,技術だけでなく、心の面でもきちんとケアー、寄り添える医師がたくさん生まれることを祈っています。
先輩すみません!コメント欄お借りします!
返信削除junkoさん、お返事ありがとうございます。
もちろんjunkoさんのおっしゃる通り、全ての癌患者さんに放射線治療、抗がん剤治療を当てはめていいわけじゃないです。医者は患者さんに合わせて治療方針を見直していかなければならないと思います。
癌=治療 みたいに書いてしまってますね…あくまでも放射線治療が必要で有効だと適切な判断された場合という事で…すみません。
私自身、ある疾患だと診断されてから変な医者に当たり傷つけられた経験
もあるので医者だけでなくて医療人にとって1番必要なものは何よりも人
間性なのかな…と思ってます。また人間性もですが、色んな角度から物事を見ているいちは先輩を尊敬してますし、私の目標でもあります。
人間性を養うのは容易いことではないですよね。けれど、大学生活の中で色んな事を経験して、色んな角度から色んな立場で物事を考えられる人間
になれるように努力している学生も数多くいるので、そういう人達が今後の医療を背負っていきますから…技術面の向上だけでなくて、そういう面も含めての今後の医療のあり方を見守って下さい(>_<)
技術で向上しなきゃいけないのは当たり前で、本当に向上すべきものは人間性ですかね…。
私も、まだまだいちは先輩には届かないですが、患者さんにきちんと寄り
添えるような医療人になれるように努力したいと思います。
“患者さんにとって医者は1人”…当たり前の事なんですけどね( ; ; )
junkoさん、ありがとうございました。色々と考えるきっかけとなりました。