こういう言葉は、分かってないことを分かったみたいにまとめてしまうために使われているからね。
多くの場合、こちらが「えっ?」と思うくらいに、こっちの考えていることと違うことを言います。
「夫婦関係は大事にしています」
とまぁ、ある人が言う。
「そう、あなたは夫婦関係を大事にしているの。で、どんな風に大事にしているのかちょっと教えて?」
「残業のときは、寿司を買って帰るようにしています」
「で、いつも寿司?」
「はい、いつも寿司です」
「あなた、それじゃ夫婦関係を大事にされとるというふうに、相手の人は思わんじゃろう」
というような、そういうふうにびっくりするようなことがあります。
「この人は夫婦の間がズレているんだな。本人は寿司を買っていくということで調整している気になっているけど、何にも調整されていない。夫婦関係を大事にしとるどころか夫婦関係をむちゃくちゃにしてるんだなぁ」
ということが分かって、その人の話がよく分かってくる。そして、そうやっているその人の哀しさが伝わってきて、ジーンとしたりする。共感だ。
2018年5月19日
質問の工夫 神田橋先生の『精神科講義』より
神田橋先生の『精神科講義』に、質問をする時の工夫についての話がある。その中でも一番面白くて、もの凄く腑に落ちる感じがしたのが、四文字熟語とカタカナ言葉について。
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残業で帰宅が遅くなるのに、お土産が必要でしょうか?
返信削除余計に、何かあるのかと勘ぐります。
仕事で遅くなるのは、仕方ありません。
生活のためです。
パートナーを誉めてあげなくては。
>匿名2014年12月14日 12:04さん
削除確かに……、残業にお土産は要らないかもしれませんね……。
そのあたりも、この人の感覚の哀しいところなのかもしれませんね。