2018年5月18日

若い人たちにこそ読んでみて欲しい、ノンフィクションとリーダーシップ論を混ぜ合わせたような本 『宰相のインテリジェンス』


ノンフィクションとリーダーシップ論を混ぜ合わせたような本。

2001年9月11日に米国同時多発テロ、2011年3月11日の東日本大震災。それぞれの前後に発揮された、あるいはからっきしダメだったリーダーシップについて、ちょっとした裏話もまじえて論じてあった。

特に東日本大震災時の菅総理の行動について書かれている部分で印象的だったのが、
(リーダーは)些細な実務や小さな決定に手を出してはならない。国家の命運を左右する局面ではおのが決断に持てる全てを傾けて、しかる後に結果責任を淡々と担ってみせる――危機の指導者の取るべき鉄則から最も遠くにいたのが、我がニッポンの指導者だった。
民主党政権時代の鳩山総理や菅総理を、著者の政治的スタンスによってボロクソにけなしているような内容ではなく、どれも読んで納得のいくものばかりだった。

20歳前後の人に、ぜひとも読んでみて欲しい本。

0 件のコメント:

コメントを投稿

コメントへの返信を一時中止しています。
一部エントリでコメント欄に素晴らしいご意見をいただいており、閲覧者の参考にもなると思われるため、コメント欄そのものは残しております。
また、いただいたコメントはすべて読んでおります。