2015年8月19日

旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。


いわゆる終末世界もので、舞台は「喪失症」という謎の奇病(?)に世界が襲われた後の日本。この病気は、まず名前が消える。誰もその人の名前を思い出せなくなり、あらゆる書物や電子情報からも記述が消え失せる。次にその人を撮った写真などから顔が消え、色が消え、影が消え、最後には存在そのものが消えてしまう。

映画も小説もマンガも、終末世界を描いた物語が好きで、ゾンビ系とか『マッド・マックス』とか、そういうのには目がない。だから本書を見つけたときにはすぐにクリック&購入。

普通の小説を読み慣れた者にとって、ラノベ(ライトノベル)のもつ独特の雰囲気と文章は少々読み疲れてしまう。Amazonレビューでは大絶賛だが、俺は星2つ。投げ出しはしないが、スキップ読書(ところどころ飛ばす)でなんとか最後まで読み通せるレベル。

似たような世界観で、同じように恋愛が絡む小説で、もう少ししっかりした作品として有川浩の『塩の街』がある。こちらは断然お勧めできるので、終末世界が好きな人はぜひどうぞ。

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