失恋したことがきっかけでタイに行き、そこで出会った外国人との会話からカンボジアに行くことに決め、そこで戦争というものに部外者として「ハマって」しまった著者。
風俗ライターという本職(?)を活かした軽い筆致で、戦争の重たい現実が描かれる。時に銃口を突きつけられ、戦車の大砲の向けられたベランダで酒を飲み、爆発に巻き込まれて転がる乳児の足を見て……、そうしたものが筆者ならではの語り口で伝えられる。
筆者は決して義務感や正義感からではなく、あくまでも好奇心で戦地へ行っていると何度となく繰り返す。生々しい戦争の現場が、崇高な目的意識のない人間の目線で描かれる。だからこそ伝わってくるものがある。
これは、偉大なる反戦の書だ。
ちなみに筆者は、スマン、ご主人。 『やってみたら、こうだった 人妻風俗編』の人である。
毎回面白そうな本の紹介ありがとうございます。おお~!面白そう!と思うたびに私の積読本が増えていきます(笑)
返信削除>やまさんさん
削除ありがとうございます。
積読は財産!! どんどん増やしましょう(笑)