2015年8月27日

偉大なる反戦の書 『風俗ライター、戦場へ行く』

 
失恋したことがきっかけでタイに行き、そこで出会った外国人との会話からカンボジアに行くことに決め、そこで戦争というものに部外者として「ハマって」しまった著者。

風俗ライターという本職(?)を活かした軽い筆致で、戦争の重たい現実が描かれる。時に銃口を突きつけられ、戦車の大砲の向けられたベランダで酒を飲み、爆発に巻き込まれて転がる乳児の足を見て……、そうしたものが筆者ならではの語り口で伝えられる。

筆者は決して義務感や正義感からではなく、あくまでも好奇心で戦地へ行っていると何度となく繰り返す。生々しい戦争の現場が、崇高な目的意識のない人間の目線で描かれる。だからこそ伝わってくるものがある。

これは、偉大なる反戦の書だ。


ちなみに筆者は、スマン、ご主人。 『やってみたら、こうだった 人妻風俗編』の人である。

2 件のコメント:

  1. 毎回面白そうな本の紹介ありがとうございます。おお~!面白そう!と思うたびに私の積読本が増えていきます(笑)

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    1. >やまさんさん
      ありがとうございます。
      積読は財産!! どんどん増やしましょう(笑)

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