数学者・藤原正彦が読売新聞で連載した人生相談をまとめたもの。10代の悩みから60代の悩みまで6つの章に分かれていて、相談者のほとんどが女性である。これは可能性として、
1.男性は新聞を読まない。
2.新聞は読むが、人生相談のコーナーなんて見ない。
3.人生相談のコーナーは読むが、相談するような悩みがない。
4.悩みはあるが筆無精。
5.筆無精ではないけれど、人に相談するのが苦手。
6.相談のハガキは出しているものの、女性に比べて相談内容がつまらないので取り上げられない。
1ということは考えにくいので、その他の5つのうちのどれかなのだろう。
それはともかくとして、内容は充分に面白かった。相談者も回答者も、「直接に顔を合わせることはなく、字数制限があり、一回こっきりで後腐れがない」ということを分かっているので、言いたい放題とまではいかないにしてもズバズバとした回答ばかり。言葉を生業手段とする対人援助職として羨ましさを感じてしまった。
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