ゲーム障害(依存)。
家族がゲームは何時までと決めると、それを守れるか守れないかで家庭内がギスギスし、ときに大喧嘩に発展する。
診察室では本人・家族と話し合い、本人に「やめる時間」を決めてもらう。これは守りやすく、家庭内の紛争が減る。
根本解決ではないが、まず継続治療を目標に。
ちなみに、まずは「始める時間」は決めない。極端な話、5時起床でゲームするのもあり。ゲームのためとはいえ早起き習慣がつくなら良し、くらいに考えてみる。
ゲーム障害は新しい疾患概念で、治療も暗中模索。
患者さんは中高生が多く、本人に「困り感」はない。
いっぽう家族は学校のことが気になり、目に見える成果を早めに欲しい。家族が受診に意味がないと感じると、治療中断してしまうリスクが高まる。
これらを考慮して、バランスよく関わる。
このときに治療者を支えるのは、
「依存症の予後は、どんな治療をするかより、どれだけ長く治療できるかで決まる」
という報告(松本俊彦先生の本などにちょいちょい出てくる)。
「困っていない本人」と「早い成果を求める家族」と関わり続けるためにはどうすれば良いか、を考える。
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