2011年12月6日

意外とリアル 『2012』

『2012』という映画は非常に面白かった。
とにかく、映像が凄い。ストーリーも大筋で飽きさせない。

この手のアメリカ映画を嫌いな人の中には、
「どうせ、アメリカがヒーローでしょ? アメリカが世界を救うんでしょ?」
といった意見の人が多い。

しかし、俺は思う。もし現実に、宇宙人が攻めてきたり、隕石が落ちることが分かったりした時、良くも悪くも、アメリカが世界の国々を率いてリーダーになりたがるだろうし、映画によくあるような『自己犠牲的ヒーロー』だってアメリカ人から出てくるはずだ。他の国から、そういうヒーローが出てくるイメージが湧かない。
中国や韓国から、自己犠牲募集で手を上げる人が出るだろうか?
ヨーロッパに、自己犠牲に名乗りをあげる人がいるだろうか?
日本も第二次大戦中に特攻隊が存在したくらいなので、他者を守るための自己犠牲精神はあるかもしれないが……、はて、現代では……?

アメリカ人は、こういうアメリカ万歳映画を子どものころから観て育つ。だから、彼らの潜在意識に、自分たちがヒーロー・リーダーだと刷り込まれているんじゃないだろうか。そう考えると、こういった『アメリカが自己犠牲で世界を救う』という設定は、案外に現実的なのかもしれない。

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