悟空とクリリンが旅をしている。
「もうだめだ、ハラが減って、リキが出ねぇ」
「おいおい悟空、こんなとこでヘバってどうすんだよ、亀仙人さまの家はもうすぐだぞ」
「だってクリリン、オラ、ハラペコだと動けねぇよ」
「しょうがないなぁ……」
空をアンパンマンが飛んでいる。
「困っている人はいないかなぁ……、あっ、お腹を空かせている子がいるぞ」
「!? クリリン!! すげぇ気が近づいてくるぞっ!!」
「だだだ誰だ!?」
アンパンマン、着地。
「こんにちは、ぼく、アンパンマンです。お腹がすいているんだね。僕の顔をどうぞ」
「おめぇ……、顔ちぎって痛くねぇのか?」
「ふふふ、ジャムおじさんのパンは美味しくて元気が出るんだよ」
「(質問に答えてねぇな……) !?」
「悟空……、こいつの気が……」
「あぁ、小さくなっちまった……」
「ぼくは、顔が欠けると力が出なくなるんだ」
そんな3人を陰から見つめる男2人。
「コマツ、ついに見つけたぞ!」
「トリコさん!!」
「あぁ、最高のアンパンだ」
「捕獲レベルは?」
「噂では1万を超えると聞いていたが……、今なら3ってとこか」
「!? クリリン、あっちにもすげぇ気が」
「あぁ、分かってる」
「ふふふ、君たち、強そうだねぇ。ところで、気ってなんのこ……」
「100連釘パンチ!!!」
コロコロコロコロ……。
「あっ、アンパンの顔が!! おめぇ、なんてことしやがる!!」
「ぼくたち、最高の食材探しをして旅をしてるんです」
「食材って、おめぇ……」
「あ、申し遅れました。ぼくは料理人のコマツで、この人は美食ハンターのトリコさんです」
「コマツ、お前の腕前、見せてやれよ」
「はいっ」
30分後。
「いただきます!!」
「うめぇぇぇぇぇぇ!!」
「やっぱコマツにかかると、食材のパフォーマンスが100%引き出されるな」
「(いや、アンパンちぎって食べてるだけじゃねぇか)」
そんな4人と食材を遠くで見つめるバイキンマン。
「(ガクガクブルブル)ハヒフヘ震える……。ヤバいって……。ジャムおじさんに知らせなきゃ……」
バイキンマンからの報せを受けて、アンパンマン号で駆けつけるジャムおじさん、バタ子、チーズ、食パンマン、カレーパンマン。
「アンパンマン、新しい顔よ!!」
♪テッテレテレッテッテー、テテテ、テッテレレ、テッテレレ、テー♪
「元気100倍、アンパンマン!!」
「悟空!! アンパンの気が!!」
「あぁ、分かってる。オラ、わくわくしてきたぞ」
「トリコさん……」
「捕獲レベル1万か……、コマツ! さがってろ!!」
悟空、クリリン、トリコ vs アンパンマン、食パンマン、カレーパンマン
八奈見乗児 「こうして、ジャンプ対フレーベル館の熾烈な戦いが始まるのだった」
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